コンビニ・ドーナツが店舗撤退の要因ではない

KKDJの若月貴子副社長

 コンビニ店が展開するドーナツの影響について、若月副社長は、セブンイレブンのドーナツがミスタードーナツの味に合わせて作られていると分析する一方、単純に競合にはなり得ないと示唆する。

 「ミスタードーナツは、日本人のドーナツの味覚を作ってきた存在ですから、同じ味・同じ価格帯では勝負になりません。甘くてふわふわで軽い食感は当社商品の強みであり、差別化できる要因です」と商品に絶対の自信をにじませ、同社の店舗撤退の要因がコンビニドーナツの影響ではないと否定する。

 15年3~4月頃、ドーナツのファミリーマート導入やローソンの販売店舗拡大が始まり、一時的に売り上げに影響を与えはしたものの、ワッフルとドーナツを掛け合わせたハイブリッドスイーツ『ワフナッツ』の投入などにより、同年6月には売り上げが回復したという。

 「日本にはなかったドーナツ」であくまでもオリジナルの味と食感を貫くとともに、最近は宇治抹茶を使用した甘さ控えめの抹茶オールドファッションなど、日本人の味覚に合わせた独自商品の開発に意欲的だ。年内をめどに、効率的な店舗運営ノウハウを作り上げ、来年以降は再び地方に進出したい考え。

 「福岡や広島でも店を閉めたあと、『戻って来てほしい』との声が多く寄せられました。期待に早く応えたいですね」と若月副社長。2016年度はこのほか、既存店舗の改修にも力を入れるという。

(取材・文:具志堅浩二)