「見始めたら止まらない中毒者が続出!」と評判の海外ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』。本作は、定額制オンラインストリーミング配信サービス「Netflix」が制作したオリジナルドラマとしても話題になっているが、野望渦巻くホワイトハウスを舞台にさまざまな人間模様が繰り広げられる展開は、一瞬たりとも目が離せない。そんな『ハウス・オブ・カード』の世界観に魅了された一人が、放送作家の鈴木おさむさんだ。

 「あっという間に引き込まれた」と語る鈴木さんに作品の魅力を聞いた。

THE PAGE特別企画『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

さまざまな立場の人の気持ちを代弁してくれるドラマ

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にハマっているという放送作家の鈴木おさむさん(撮影:藤元敬二)

放送作家として数々のテレビ番組の企画や構成、脚本、作詞まで手掛けている鈴木さんですが、本作にハマった一番の魅力はなんだったのでしょうか?

 このドラマってケヴィン・スペイシー演じるフランシスが裏切られたところから始まるんですよね。それで裏返ってしまったカードを一枚ずつひっくり返していく。ホワイトハウスを舞台にしているので遠い世界のことかと思われがちですが、実際に起こっていることは、ミニマムにしていくと、どこの会社でもあるような話なんです。そこがとても面白いなと感じたんです。

鈴木さんがいる芸能の世界でも似たようなことが?

 僕は19歳から放送作家をやっているのですが、テレビ局って22歳ぐらいで新入社員が入ってくるじゃないですか。その頃は目をキラキラさせてADをやっているのですが、40歳過ぎになるとだんだんと会社の出世争いみたいなことに巻き込まれていくんですよ。さらに僕らより10歳ぐらい上のスターディレクターと呼ばれているような人の力が弱まってきて、子会社に出向になったり……。そういうことってやっぱりどこの業界、会社でもあると思うんですよね。そういうさまざまな立場の人の気持ちを代弁してくれているという面白さが『ハウス・オブ・カード』にはありますよね。

ケヴィン・スペイシー演じるフランシスのキャラ設定に度肝を抜かれる!

度肝を抜かれるような秘密もあるという(撮影:藤元敬二)

ケヴィン・スペイシーの演技も狡猾で目が離せませんね。

 僕は、彼の一人語りがすごく好きですね。視聴者に気持ちを代弁してくれるから、政治的な話も難しすぎないし、人を馬鹿にした感じもいいですよね。

非常に個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、感情移入できる人物はいますか?

 (コリー・ストール演じる)ピーター・ルッソかな。彼は悲しい。おだてられて調子に乗せられて、利用されるだけ利用されてしまう人って普通の会社にもいますよね。もう哀愁が漂っているというか、彼が出演しているほかの映画を見たのですが、もうルッソにしか見えなくて……。

 あとはやっぱりフランシスですよね。ネタバレになるので言えませんが「シーズン1」の途中で度肝を抜かれるような秘密が出てきます。本当に「どんな設定なんだよ!」って。でもこのドラマのすごいところは、驚かせようとしてそういう設定を入れているわけではないんですよ。そこがすごい。

放送作家という視点からみたこの作品の面白さはありますか?

 アメリカの政治ドラマって過去にもありましたが、難しくて取っつきにくいんですよね。でもこの作品は難しい世界のことなのに、すごく分かりやすい。また「Netflix」が制作しているということで毎話尺が違いますよね。テレビドラマってCMに向かって作っていくところがありますが、この作品にはそういう部分がない。なので1話ごと非常に見応えがあるんです。

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