#01 独特のピンク

[写真]ほぼここでしか見られない「タカトオコヒガンザクラ」。ソメイヨシノよりも赤みが強い

[写真]花曇りに浮かび上がる濃いピンクの花

[写真]深みのある色を存分に楽しみたい

 桜の名所にはそれぞれ特徴があるが、長野県伊那市の「高遠(たかとお)の桜」の魅力は、なんといっても「色」である。この地域固有の赤みが強い「タカトオコヒガンザクラ」が、日本アルプスの山々に抱かれた一帯の風景を彩る。高遠藩・旧高遠町の地名を冠するこの品種は、他ではごく一部にしか移植されていない“門外不出の桜”だ。今年はちょうど週末の4月9、10日に満開となった。

 「天下第一の桜」とも言われるタカトオコヒガンザクラは、高遠の市街地や周辺の山村一帯で見られるが、なんといっても町外れの高遠城址公園が名所として有名だ。高遠藩の馬場を埋め尽くしていたと言われる桜を、公園整備が始まった明治時代に集中的に移植したのだという。花曇りの日曜日、花見客でにぎわった城址公園と、周辺の山里にひっそりと咲く「高遠の桜」を撮った。【内村コースケ/フォトジャーナリスト】

信州の山村に映える濃色のピンク 門外不出の「高遠の桜」を訪ねて

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