【北海道・札幌】札幌の小学校に通っていた人であれば、そのほとんどの人がここのプラネタリウムを見ているはず――。それが札幌市青少年科学館(札幌市厚別区)のプラネタリウムです。5か月間の工事を終え、総工費4億円をかけてリニューアルして4月14日にお目見えしました。

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世界で初導入のプラネタリウムシステム

[写真]1億個の星を投影するケイロンIII

 同科学館は1981(昭和56)年に開館。1997(平成9)年に一度プラネタリウムをリニューアルしていますが、今回19年ぶりに新たなプラネタリウムのシステムが導入されました。

 それが「ケイロンIII・ハイブリッド」。このシステムは五藤光学研究所(東京都府中市)が開発し、世界で初導入されたのが、この札幌市青少年科学館です。このシステムのすごいところは、1億個の星を投影でき、9500個の恒星の色をも再現していること。同科学館によると、先代のプラネタリウムが1万個の星を投影していたので、実に1万倍の星を投影できるようになりました。

[写真]小型化されたことで良い意味で存在感が消えた

 また、「バーチャリウムX」という全天周型デジタル映像システムも装備。これは、2台の4Kプロジェクターを利用することで、星座絵だけでなく特殊なカメラで撮影した風景も投射できるというものです。

 実際、プラネタリウムが始まる前の「注意映像」では、札幌ドーム内を走り回るキャラクターが投影されたり、札幌の街並みと星空を合わせたりするなど、これまでにない映像が披露されました。そして、このシステムを利用して札幌市内の202校の小学校の校庭からの風景を実装し、現地学習で訪れた小学校に合わせ、投射する風景が変わるという工夫もなされます。

 さらに小型化したことで、座席がゆったりとした間隔となり、夜空を見上げたときに視界の障害になる部分も少なくなりました。

毎日変わる夜空を紹介

[写真]青少年科学館の外観

 このプラネタリウムのもう一つの特徴が「今日の星空」というコーナー。これは、当日予想される星空を投影し、見える恒星や星座をスタッフに説明してもらえるというもの。取材日(4月14日)は、午後8時頃にはまだ冬の星座が輝き、時間が経つにつれ春の星座が顔を出し、明け方まで火星・土星が見えることを教えてもらいました。

 このコーナーは、日にちはもちろん担当スタッフによって内容が変わるとのこと、何度か訪れるとその違いも楽しめるかもしれません。

 札幌市青少年科学館のプラネタリウムは、1日に6~7回投影予定。日にちや時間帯によって内容が変わるので、詳しくは同科学館に確認を。

(ライター・橋場了吾)