高齢者福祉に手厚い都道府県ナンバー1はどこだ?

 「高齢化社会の到来」が叫ばれて久しいです。内閣府のまとめでは、65歳以上の高齢者の人口は2015年時点で3392万人。高齢化率は26.7%に達し、高齢者向け介護・福祉の充実がますます重要になっていることが分かります。その中、47都道府県別で高齢者福祉がもっとも充実しているのはどこでしょうか? 都市と地方で傾向が違うのでしょうか?

 経済センサスでは都道府県ごとに、事業所数だけでなく各業種の従業者数も見ることができます。今回は2014年の経済センサス−基礎調査のうち、特別養護老人ホームや訪問介護事業所など介護・福祉関連事業全般を含む「老人福祉・介護事業」の項目を分析。同年10月時点の総務省統計局の人口推計で出された各都道府県の高齢者(65歳以上)人口と掛け合わせて、それぞれの地域別の特徴を浮かび上がらせます。

事業所数・従業者数ともに実数は人口規模に比例

 「老人福祉・介護事業」の事業所数、従業者数をみると、ともに東京都(7654事業所、20万6825人)、大阪府(7447事業所、16万3356人)、神奈川県(5452事業所、15万3788人)がそれぞれで1~3位となりました。

 4~10位も、事業所数と従業者数それぞれで多少順位が異なるものの、北海道、愛知県、福岡県、兵庫県、埼玉県、千葉県、静岡県がランクイン。このトップ10は、都道府県ごとの65歳以上人口と同じ顔ぶれで、事業所数も従業者数も人口規模と比例することが分かります。

65歳以上の高齢者人口比で見ると?

都道府県ごとの高齢者人口上位

 65歳以上の人口(千人)当たりの事業所数・従業者数をみると、順位は大きく変わります。事業所数は宮崎県が1位(4.34)、従業者数では沖縄県が1位(90.20人)。この2県に、青森、佐賀、島根、長崎を加えた6県が事業所数・従業者数ともに上位6自治体を独占しました。

 この順位は高齢者人口数とは大きく異なります。佐賀、島根両県など高齢者の人口数で44位、45位だった県が事業所や従業者数の人口比率では上位にランクイン。逆に高齢者の実数では上位だった埼玉県が事業所数、従業者数の人口比率ではともに45位、千葉県もそれぞれで44位となるなどの例がみられました。