[写真]「尾張名古屋は城でもつ」。徳川家康の築城によって名古屋は城下町として発展していった。中央にJRセントラルタワー、左にミッドランドスクエアも見える(アフロ)

 「どっちの繁華街が栄えているか?」という対決は大都市圏での“終わらない議論”といえますが、「経済センサス」という客観的なデータから比較してみると、どうなるでしょうか。今回は、名古屋市の二大繁華街で、近年再開発が著しい「名駅(めいえき)エリア」と古くからの繁華街「栄(さかえ)エリア」を比べてみました。すると、ある大きな変化が見えてきました。

「○丁目」や「大字」のデータを比較

 「経済センサス」では、全国や都道府県単位だけではなく、市町村より下の行政区画、つまり「××町○丁目」や「大字」といった細かい単位のデータまで取ることができます。これを活用して、「名古屋市△△区」よりもさらに細分化された「名駅エリア」と「栄エリア」の事業所数や従業者数をチェック。推移を比べるために、2009年と2014年の経済センサス−基礎調査を調べました。

[図解]「経済センサス」で「名駅エリア」と「栄エリア」を比べてみると……

 その結果、全産業(公務を除く、民営事業所)での従業者数は、「名駅エリア」では11万1962人(2009年調査)から11万5083人(2014年調査)と3121人増加したのに対し、「栄エリア」では、13万7550人(同)から13万0093人(同)と7457人も減少していたのです。つまり、この5年間で両エリアの就業人口の差は1万人以上も縮まったことになります。

再開発が著しい「名駅エリア」

[写真]JRセントラルタワー(左)開業を皮切りに再開発が進む「名駅エリア」(アフロ)

 「名駅エリア」はいま大きな変貌を遂げています。きっかけは1999年12月にJR名古屋駅に併設してオープンしたJRセントラルタワーズ。高さ245メートル(51階)のオフィス棟と225メートル(53階)のホテル棟を持ち、地元では通称ツインタワーとして親しまれています。

 この開業を起爆剤に、名古屋駅周辺は次々と高層ビルが建設され、再開発が進んでいきました。2005年9月にはミッドランドスクエア(247メートル、47階)、2007年1月には名古屋ルーセントタワー(180メートル、40階)が開業。2016年3月には駅前のシンボルだった大名古屋ビルヂング(190メートル、38階)が50年ぶりに建て替えられ、グランドオープンしました。