#01 ネット時代のサクセス・ストーリー

(2016年1月撮影)

(2016年1月撮影)

インド南部の都市ハイデラバードから東に450キロ、車でおよそ7時間の田舎町シンガラジュパレムを訪れた。生花を使ったフローラル・アクセサリーを製造、販売する女性カルパナに会うためだ。2012年にペリ・プーラ・ジャダという店を立ち上げた彼女は30代の2児の母。

「製薬会社で働いていたのだけど、退屈な仕事から抜け出したかった」

インドでは生花装飾は日常的に使われるが、その種類が多くないことに気がついたカルパナは、独自のデザインで結婚式用のフラワー・アクセサリーを作り始めた。花ビラや茎を使った髪飾りやネックレスはカラフルで美しいうえに、生花ならではの香りも心地よい。売り上げは着々と伸び続け、起業してからわずか4年で、国内に36店、アメリカとシンガポールにもフランチャイズ店を出すまでに拡大した。

大きく貢献したのがフェイスブックだ。高額な広告費を出すこともなく、フェイスブックのビジネスページで顧客を増やした。アイディア交換など、フランチャイズ店とのコミュニケーションには、メッセンジャー・アプリのワッツアップが活躍する。

インドの農村から始めた小さなビジネスが、いまや世界を股にかけるまでに成長した。カルパナのハードワークは勿論のこと、ソーシャルネットワークの威力を利用した、現代のサクセス・ストーリーだ。

(2016年1月撮影)