第155回芥川賞受賞者・村田沙耶香さん(撮影:具志堅浩二)

NHK:すいません、NHKのカワイと申します。すいません、あらためてなんですが、受賞の連絡を聞いたときのお気持ち、どんなふうに感じられたかと、その後、何か周りの方に伝えたりとか何かあれば教えてください。

村田:電話が来たときはまだ信じられなくて、ずっと担当の編集さんと2人でお話、いつもどおりおしゃべりをしながら待っていたので、突然受賞の電話がかかってきてからがずっと夢の中のようで、まだ、まだ信じられない気持ちです。でも先ほど、川上さんの言葉とかをお聞きして、やっとちょっと実感が湧いてきました。ありがとうございます。

司会:では、ほかにご質問がおありの方はいらっしゃいますか。では、前から3列目の女性の方、じゃあ。白い服の。

東京新聞:東京新聞のナカムラです。おめでとうございます。少し前にお話ししたときに、ご家族、ご両親にも作家であることを言っていないというようなことをおっしゃってた時期があったと思うんですけれども、その後、作家であることをカミングアウトされたのかということと、芥川賞を受賞したということはお伝えになったのかということを教えてください。

村田:はい。デビューした当初は家族には言わず、母にだけこっそり話して家族には言わずに小説を書いていたのですが、ある日、ばれてるよと知らされたので、いつの間にかばれていました。今日のことも、候補になった時点で、家族の、私のところにはあまり連絡が来なかったんですが、家族のところにいっぱい連絡が来たみたいで、少し、そういうことになってるみたいだねと言ってくれて、さっきもメールを家族からもらいました。

司会:よろしいでしょうか。ではすぐ後ろの女性の方。じゃあ、こちら、はい。

朝日新聞:朝日新聞のヨシムラです。おめでとうございます。これまで村田さんの作品は、息詰まるような切実なテーマのものが多かったと思うんですが、今回もテーマ的には切実なものが非常にあると思うんですけれども、すみません、本当にユーモアを感じて、初めて笑えるというか、そういう小説を読ませていただいたんですが、何か心境の変化があったんでしょうか。

【中継録画】第155回 芥川・直木賞、受賞者の記者会見