イラクで一時拘束の常岡浩介氏が会見(撮影:具志堅浩二)

ジャパンタイムズ:すいません、ジャパンタイムズのオオスミです。先ほどジャーナリストとしての使命感について、お話しされましたが、やはりそちらのほうからなるべく日本の方に報道すべきということをおっしゃったんですが、これからは、先日、トランプ政権になりまして、アメリカは。それによっては現地での状況が変わるのかということ。そういう、その現地の状況に影響あるかということ、まずお聞きしたいんですと、あともう1つは、常岡さんが無事に帰られたんですけれども、シリアでは知り合いの安田純平さんがまだ拘束されたままでして、トランプ政権も影響あるのか、これから彼の状況について、どう思われるかということをお聞きしたいです。

通訳:あ、まず英語に。

常岡:イラクに関してはアメリカの選挙の影響は小さいと思っています。といいますのは、イラクに関してヒラリー・クリントンさんとトランプさんの主張は、それほど違いがない。イラクのイスラム国を軍事的にたたくという方針は、ほとんど同じだからです。

 一方、シリアのほうは大きな違いがあると思われます。ヒラリー・クリントンさんは、反体制派の側の一般市民を保護するために、飛行禁止区域を設定すべきだということを主張し続けた人です。それに対してトランプ氏のほうはアサド政権、アサド大統領とプーチンと協力すべきだということを主張してきました。プーチンおよびアサド政権と協力するということは一緒に一般市民を攻撃する可能性すらあるし、あるいは少なくともアサド政権による一般市民攻撃を止めるつもりが一切ないようである。それから考えると今回、トランプ大統領が誕生するということは、シリアの一般市民にとっては絶望的な状況ではないかと考えています。

 すでに5年間の内戦で40万人から50万人が亡くなったのではないかと推測されているんですけれども、次の4年間で、その何倍もの人が亡くなる可能性が、その恐れが非常に強くなったと考えています。

通訳:そこまで、じゃあ、いったんすいません。

【中継録画】イラクで一時拘束の常岡浩介さんが午後3時から会見