涙活プロデューサー寺井広樹さんも「泣き通し」と語った“親子愛”が印象に残る劇場版『モンスターストライクTHE MOVIEはじまりの場所へ』の世界(C) mixi,Inc. All rights reserved.

 スマホアプリ、YouTubeの世界から進化した劇場版『モンスターストライクTHE MOVIEはじまりの場所へ』が12月10日いよいよ公開されます。ゲームの世界観を踏襲しながらも、力を合わせて巨大な敵と戦う、主人公である少年少女たちの冒険と成長する姿が、観る人の涙を誘い、心揺さぶる感動作になっていると話題です。

 そんな劇場版『モンスト』を観るとなぜ涙が溢れるのか、泣くことは人の心にどんな作用を及ぼすのか。2013年から、泣ける動画などで能動的に感涙を流すイベントを仕掛ける涙活プロデューサー、寺井広樹さんに話を聞きました。

THE PAGE特別企画 『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』

「親子愛」「郷愁の念」……泣きのツボ満載の作品になっている

旅をしながら成長する登場人物たちの姿に心揺さぶられる作品に仕上がった(C) mixi,Inc. All rights reserved.

 ――涙活とはどのような活動なのでしょう。

 「泣ける動画、噺家による泣ける人情話、絵本の朗読などを体験してもらっています。実は、涙を一粒流しただけでストレス解消効果が一週間ある、と医学的に証明されています。今まで延べ9000人体験しましたが、参加者はだんだん増えてきていて皆、涙を求めているのかな、泣きたいのかな、と感じています」。

 ――本作品を観てどのような印象を持ちましたか?

 「ジ~ンとくるシーンが満載でした。泣きのツボは、親子愛や夫婦愛、恋愛もの、動物もの、人それぞれですが、私は親子愛に弱いので、本作品が描いた親子の絆、失踪した父親の背中を追い求める主人公レンの姿が、特に胸に響きました。また、重要なテーマである熱い友情と成長物語では、郷愁の念に駆られました。私は『懐かし涙』と呼んでいるのですが、懐かしくて涙がじんわり出てしまう。どこかに置き忘れていた、小中学生のころの冒険心・ワクワク感が呼び起こされ、よみがえったように感じました。幼いころの体験を重ね合わせるような場面も多々ありましたね。」

 ――確かに、いつかどこかで見たことあるような、追体験をしているような、ノスタルジーを感じる作品ですね。

 「懐かしい感じの風景、映像の美しさに涙がうるみましたし、そうかと思えば手に汗握るバトルがとてもかっこよく、子供たちが必死に戦う様子にまた胸を打たれる。一つの目的に向かい、みんなで力を合わせる『共感の涙』でしょうか。子供向け作品だと思っていたら、名画『スタンドバイミー』のような、ロードムービーでもある。そして、温かい気持ちになったと思ったら、バトルシーンでは緊張感が高まる、その緩急が心地よくて、いろんな人に楽しめる作品に仕上がったと思います。泣き通しでしたね」。