国際語としての英語の習得を考えたとき、まずは何が一番大切なのでしょうか? ネイティブスピーカーのように発音したり、難しいイディオムや語彙を使いこなしたりすることよりも、まず、目標にしたいのはノンネイティブ英語話者のために編み出された英語「グロービッシュ」です。

 日本人がまず、習得したい「グロービッシュ」とはどのような英語で、どうやって習得をしていけばいいのか、東京コミュニティスクールの市川力さんが解説します。

  英語話者の8割がノンネイティブスピーカー

 現在、世界中で英語を使用している人は約17.5億人いるという。しかし、このうち、米国や英国などの、いわゆるネイティブスピーカーの数は約4億人。全体の20%程度に過ぎない。なんと英語話者の8割がノンネイティブスピーカーなのである。標準語よりも各種方言が隆盛をきわめているというのが英語の現状だ。

 インド人は思いきりインドなまり。中国系の人はなんとなく中華風。東欧や北欧の人も独特のイントネーションがある。英語はさまざまな地域の人どうしがコミュニケーションするときに用いる国際語となった。

まずは「ハロー」から始まる。みなネイティブではないので発音にクセがあるし、それぞれ独自の言い回しをする。にもかかわらず、それなりに流暢に話し、ちゃんと意思疎通でき、楽しそうな雰囲気で会話は進む。この輪の中に入りづらいのは、なんと米国やなどのネイティブ話者だと言う。自分たちが日々使っている英語とは「別の言語」に聞こえ、「正しくない、通じない」と判断し、コミュニケーションできなくなるのだ。

 米国にしろ、英国にしろ、移民の問題が政治的争点になっているように、「英語」のスタイルも多様である。昔から映画『マイ・フェア・レディ』で描かれたように、言葉でお里が知れる、ということはあった。階級の違いや教養の有無がどんな「英語」を使うかに表れていた。しかし、英語が国際語として独自の進化を続け、ネイティブ話者の用いる英語とは「別の英語」を使う人たちが多数派を占める現状において、もはや米国人や英国人の英語が正当だとは言えなくなってきている。

 
  国際語としての標準英語「グロービッシュ」とは?

 このような風潮の中で脚光を浴びているのが「グロービッシュ」だ。「グロービッシュ」とは「グローバルイングリッシュ」つまり国際語としての標準英語を意味する。フランス人のジャン・ポール・ネリエール氏により提唱され、2004年に出た最初の本が世界的ベストセラーとなった。
  
  

【連載】ちょっと待って! 子どもの早期英語教育

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