北海道納沙布岬に建つ北方領土返還を願う碑=11月、撮影:山本宏樹/deltaphoto

 終戦から71年経過しましたが、いまだに解決していないのが、不法占拠されたままとなっている北方領土の問題 ── 。12月15日のプーチン大統領来日による日ロ首脳会談で、領土問題進展へ糸口をつけることができるか、注目されています。かつて4島で暮らしていた住民は果たしてこの首脳会談をどのように見ているのか。「証言・北方領土」でインタビューに応じた元島民の声を集めました。

証言・北方領土

「期待する」「一歩でも二歩でも前進してほしい」

「期待する」「明日にでも返ってきてほしいという思いで運動している」と話す河田さん=11月、撮影:山本宏樹/deltaphoto

 「この機会を必ず実のあるものにしてほしい」と願うのは、歯舞群島多楽島に住んでいた河田弘登志さん(82)=北海道根室市=。「外交ですから、大変難しいものがあることは、もう70年間、重々わかってる」とした上で、近年ないくらい話し合いをしてきた両首脳の「積み重ね」に「期待している」、「これまでも、何かあると期待した。期待が大きければ大きいほど落胆もまた大きい」と苦しい胸のうちを話します。「われわれは明日にでも返ってきてほしいというところを常に考えながら運動している」。「もう一歩でも二歩でも前進させてほしいということを願ってます」。

【証言・北方領土】歯舞群島 多楽島・元島民 河田弘登志さん(1)

 両首脳の積み重ねた会談の成果に期待を寄せるのは、水晶島と国後島に暮らしていた佐藤健夫さん(79)=北海道中標津町=も同じです。「これだけ両首脳が何回も、盛り上がって日本も協力しますよっていう中で、何もないっていうことであれば、これからはもう期待できないのではないか」。経済協力や極東開発の報道内容に対し、「内容を見ると、日本は相当金も出さないとならない。それは、領土問題前進したいという、安倍首相の決意が入ってると思う。だから、私は期待する」と話しています。

【証言・北方領土】水晶島と国後島・元島民 佐藤健夫さん(1)

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