各地域の特性に合わせたテーマを共通項に、異業種の企業や団体を積極的に結びつける新たな試みのオフィスが東京都中央区に誕生した。12月9日はオフィスオープンを記念し、食関連のベンチャー企業が集まり、ピッチイベントを実施。質疑応答や交流会などで、熱心に意見交換する場が設けられた。

食をテーマにイベント ベンチャー企業や大手食品会社、投資ファンドが交流

[写真]オープン記念イベントの様子

 11月末、東京メトロ銀座線京橋駅に直結、JR東京駅から徒歩5分という好立地に複合施設「京橋エドグラン」(東京都中央区)が開業。その3階、4階部分に設けられたオープンイノベーションオフィス「SENQ京橋」に12月9日、食関連のベンチャー企業や大手食品会社、ベンチャー企業への投資ファンドなど約80人が集まった。

 この日はSENQ京橋で「Food Opening-Pitch 未来はここから動き出す」をテーマにしたオープン記念イベントを実施。オフィス向け置き野菜や惣菜の取り扱い会社、好きな食品を食べながらやせられるアプリや、飲食店を予約すると途上国の子供に給食を届けられるアプリの開発者、野菜の生産・流通・人材事業に取り組む企業など計5社がプレゼンテーションを行い、質疑応答の後、交流会が持たれた。

オフィスニーズの変化に対応 “人”にフォーカスしたオープンイノベーションオフィスの誕生

 このオフィスを立ち上げたのが、日本土地建物株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平松 哲郎)だ。従来のハードとしてのオフィスにとどまらず、異業種のマッチング支援や助言者・協業パートナーによる事業成長・課題解決の支援など、他の会社や研究機関と連携して、革新的なビジネスモデルや技術、サービスなどを創出するオープンイノベーションを加速する仕掛けを備えた「SENQ」を立ち上げた。

 きっかけは、オフィスニーズの大きな変化だ。日本国内は現在、働き盛りの生産年齢人口の減少、ICT(情報通信技術)の進化、起業家・活発なシニア層・働く女性の増加にともない働き方が変化し、多様化していると同社は分析。オフィスビルの開発が進むなか、ハードのグレードを高めるだけでは他社との差別化は難しくなってきた、と判断した。

 そこで働く“人”にフォーカスし、従来になかった付加価値を創出、提供するオフィスビルを目指そうと検討。ベンチャー企業や新規事業担当部門、クリエイター、エンジニアのほか、大学を含む学術関係者、地方公共団体など、“先駆”的な企業・団体向けのオフィスを目指し、「SENQ」の名前を付けた。

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