スポーツ界で秘かに最新の脳神経トレーニングが導入され効果を表している。
  ニューヨークタイムズ紙がこの日までに、「ビデオゲームが、脳を鍛えてシャープにするものへ」という見出しで報じたもので、 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドや、NHLのバンクーバー・カナックス、錦織圭ら多くのトッププロを生んでいるIMGアカデミーなどで、カナダの精神物理学者が開発した脳の空間認知能力や周辺視力を鍛えるトレーニングが行われているという。

 同紙によると、2009年にカナダ・モントリオールの精神物理学者のジョスリン・フォーベー教授が開発したトレーニング方法で、「ニューロトラッカー」という名前がつけられている。
 一見すると、選手たちはモニターの前に座り、テレビゲームを楽しんでいるかのような風景だが、空間認知能力などを鍛えるためのトレーニングなのだ。

 このトレーニングは、特殊な3Dメガネを着用。そこには、番号のついた8個の黄色のボールがスクリーンに映し出され、そのうちの数個が赤色に変わり、赤に変わったボールが、どのボールかを覚えておく。一度、赤色に変わったボールは、また黄色に戻り、ボールが動く。ビリヤードのように。ボールの動きが止まったときに、どのボールが赤い色のボールだったかを当てるのが、そのトレーニング方法の一例。NYタイムズの記事によると、「空間認知能力、周辺視、予測能力に働きかけ、集中力と、作業記憶(課題遂行中に一時的に情報を保持する能力)を鍛える」、としている。
 
「メガネの装着方式なので、バスケットボールのドリブルをしながら、また、バランスボードに乗りながら、このトレーニングをすることもできる。スコアが掲示され、トレーニングをする人同士の対戦形式にすることも可能。この3Dメガネがあれば、車中、ロッカールーム、自宅のどこでもトレーニングすることができる」とという。「このプログラムは、世界中で約550のエリートトレーニング施設に広がっている」そうで、欧州サッカーのトッププロチームであるマンチェスター・ユナイテッドも導入しているチームのひとつ。商品化されて間もない2009-2010年シーズンから使われており、設置費用には、8万ドル(約938万円)がかかっている。

さらに米のサッカー協会は、2014年からユース年代の7000人以上の選手を対象に試験的に導入。同じプログラムは、NHLのバンクーバー・カナックスでも使われ、米フロリダ州にあるプロアスリート養成施設のIMGアカデミーでは、NFL入りのドラフトを前にしたアメリカンフットボール選手たちにも使われている。

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