四国ILの高知でプレーすることになったマニー・ラミレス。殿堂入り候補だが、禁止薬物使用の過去が足を引っ張りそうだ(写真:ロイター/アフロ)

 四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約合意したマニー・ラミレス(44)が、日本時間19日に発表される米野球殿堂入りの候補となっている。殿堂入りを果たせば、メジャー通算555本塁打の超ビッグネームの日本登場にさらに箔がつくところだが、禁止薬物を使用していた過去があり、それがネックとなり、今回は落選濃厚の気配だ。

 米CBSスポーツは、「マニー・ラミレスは殿堂入りできるか」という見出しで、ラミレスの殿堂入りの可能性を分析する記事を掲載した。今回初めて殿堂入り資格を得たラミレスが当選するシナリオとして、「これは特に難しいものではない。彼が野球史上で最も得点を生み出す力のある打者のひとりだったということ。19シーズンで通算打率は.312、出塁率は.411、長打率は.585。通算555本塁打、547二塁打、1831打点、1544得点、塁打数は4826、通算安打2574。2302試合に出場。オールスター出場12回、シルバースラッガー賞9回。クーパーズタウン(米野球殿堂のある場所)へのレジュメとしては申し分ない」と表現、当選確実の成績を残しているとした。

 一方、落選のシナリオに関して、「当選確実の材料がある一方で、パフォーマンス向上のための薬物使用があった。ラミレスは検査で陽性反応を示し、出場停止処分を受けている」と薬物使用の過去がネックになると指摘した。ドジャースでプレーしていた2009年には、禁止薬物使用で50試合の出場処分を受けたこと、レイズに在籍していた2011年にも再び禁止薬物の使用が発覚し、100試合の出場停止処分を科されたことについて触れている。記事を書いたCBSスポーツのデイン・ペリ-記者は、「今すぐに殿堂入りに選出されることはなさそうだ」と予想した。

 またESPNの電子版では、殿堂入りの投票をするにあたってラミレスをどのように評価するか、2人の記者の対談を記事にしている。

 当選には得票率75%以上が必要で、カークジャン記者は、「今年の結果で(得票率が)40%だったら、次の10年間で当選するチャンスはあるかもしれない」と主張したが、スターク記者は、「自分はそうは思わない」と反論。ラミレスの殿堂入りの可能性は低いと予想している。

 今回の殿堂入りの候補者で薬物使用の過去によるケチがつきそうなのはラミレスだけではない。先に米殿堂入り投票の資格を得ているバリー・ボンズとロジャー・クレメンスも薬物使用疑惑を引きずり、まだ殿堂入りを果たしていない。

 ただし今回に関して、ボンズとクレメンスには追い風が吹いているという。ニューヨークタイムズ紙のデービッド・ウォルドスタイン記者は、可能性が高まっている理由を二つ挙げている。

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