松沢:それと大宅議長から先ほどお話がありましたが、もう1つは気候の問題です。皆さん、夏の埼玉のゴルフ場でゴルフをやったことはあるでしょうか。7月下旬から8月上旬にかけて、私、3年間の全部、気象庁のデータですが、一番近い観測所で取った数字をここに並べてみました。霞ヶ関は3年間の平均気温が35.87度。これ、ちょうどオリンピックをやる時季ですね。で、それに比べて若洲ゴルフリンクスは海風も吹きますので31.88度。4度も違うのですね、この4度の差っていうのはものすごく大きいです。

 で、今、日本では環境省が35度を超えると、この、熱中症警報というのを出して、外での活動、スポーツはやめなさいという警報を出すんですね。それが出ているにもかかわらず、ゴルフ競技は霞ヶ関でできるのか。もしそれを強行するのであれば、おそらく多くの、これは選手だけではありませんから、2万人近い人がその会場にボランティアも含めて集まるわけですから、多くの熱中症患者が出て、その救急車での運搬、病院の対応、私は不可能だと思います。実は霞ヶ関の会員のお医者さまのメンバーも大反対されておりまして、強行すれば死者が出る可能性すら否定できないとお医者さんが言っております。

 この気候条件を考えても霞ヶ関でやるっていうことは、もう狂気の沙汰としか言いようがないんですね。ほかにも交通アクセスの問題、経費の問題、さまざまありますが、こうしてしっかりとデータを分析して、検討してみると、霞ヶ関でゴルフをやるということは不可能、極めて不適切。そして東京都が所有するパブリックコースの若洲が選手村のすぐそばにあって、比較的条件は霞ヶ関に比べるといいわけなんですね。これまでコストの問題を言われていましたけれども、コストの問題も1兆8000億という数字出てきました。そのうち約8000億は会場の経費です。つまり仮設、あるいは国立競技場みたいな、常設の競技場を造る。あと1000億はソフト経費ですね。その中で最も大きいのが警備費と交通対策、輸送費です。

 で、霞ヶ関は東京都心部から、選手村から50キロ近く離れていますから、ここまで選手を輸送するとなると高速道路専用レーンつくらなきゃいけない。膨大な補償費を高速道路会社に払わなければいけないんです。そして警備も選手村の近くで一体的に警備をするのと、これ、遠くに孤立した場所で警備をするのでは警備費は全然違います。霞ヶ関で警備をする場合は警視庁から埼玉県警にお願いして、何十人、何百人という警備員を出さなければいけないんですね。ですからコストの面でも、組織委員会がまだこれは数字は計算されていないって逃げていますが、霞ヶ関でやるのと若洲でやるのを比べれば膨大に霞ヶ関でコストが掛かるわけですね。

 こうした問題を考えても、ぜひともまだ時間はありますので、若洲はもうゴルフ場として出来上がっていますから、リオのように新しくつくる必要ないわけですので、今、ここできちっと議論をして、判断をすれば、私はゴルフ大会の成功につなげることができると思っていまして、森組織委員会会長もようやくそこに気付いていただいて、あの発言があったわけでありますから、ぜひとも東京の小池知事にもコストの問題も含めて、全て改革して、望んでいますので、議論を進めていただいて、この会場変更問題に決断をしていただきたいというふうに思っております。長くなりました、以上でございます。

上杉:ありがとうございます。あと議長のほうから何かなければ質疑応答をいいですかね。

蟹瀬:1点だけですけれどもね、霞のクラブのほうはすでに工事等も進めていて、それから決定したというようなアナウンスの仕方をしたものですから、これをいまさらひっくり返すのはどうなのという思いの方もいらっしゃるのは、いらっしゃるんですね。しかしやっぱり間違っていたら今、松沢議員のご指摘があったように、そういう間違っていたらやっぱり改めるべきだと。この勇気っていうのは今、求められていると私は思います。

大宅:で、1つあるんだけど。

【中継録画】五輪会場見直しで日本ゴルフ改革会議が会見

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