横浜DeNAの岡村新社長に気になる疑問を聞いた!

横浜DeNAベイスターズの2017年は、さらなる飛躍の年になるのだろうか。ラミレス監督が、早々と5人のレギュラー確定を明言、FAで巨人に移籍した山口俊の穴をどう埋めるのかの課題は残っているが、今季構想の青写真は示した。そして飛躍の鍵を握るひとつは、新たに球団社長に就任した岡村信悟氏(46)の手腕だろう。

 横浜DeNAは経営に乗り出したこの5年、革新的なマーケティングで観客動員を約194万人まで増やし、球団経営上、長年の重石だった横浜スタジアムのTOBに成功、球団、球場の一体化経営が可能になったことで収益構造が劇的に良化した。独自のクラフトビールの場内販売などを試みて約5億円を売り上げるなどDeNA本社の中間決算ではスポーツ事業(ベイスターズがメイン)が黒字化することが発表された。だが、そのリーダーだった池田純・前社長がシーズン終了と同時に会社を離れて岡村氏が新社長に就任した。東大出の元総務省の官僚からの転職組。この人も異色の新リーダーである。

 さっそく2冠の筒香嘉智の年俸を3倍の3億円にするなど新路線を打ち出しているが、筒香自身が、「満員のお客さんに後押しされた」と断言するほど、チームの勢いを支えているビジネスの成功が継続することが2017年飛躍の条件かもしれない。

岡村新社長は何をどうしたいのか。疑問をぶつけてみた。

――まず例の問題を。本社であるDeNAが運営するキュレーションサイトの不適切な運用、いわゆるまとめサイトの無断引用が社会問題化して、WELQなどのサイトを閉鎖しました。南場オーナー(会長)、守安社長らが謝罪会見を行いましたが、不安なのはDeNAの社会的信用の失墜問題が、ベイスターズへ波及しないかという点です。

「本社が世間をお騒がせたことをお詫びしなければなりません。本社とベイスターズは切っても切れない縁であり、(本社のミスが)まったく関係ないということはありません。せっかく応援をしていただいているのに、そういう気持ちに水をさしました。ファンの方々も残念ですよね。今後の私たちの仕事への取り組み、姿勢でお返しするしかありません。ベイスターズは公共財として地域から預かっているのです。そのファン、地域の方々に不安や不信を与えてしまいました。そこを自覚しなければなりません」

――これは南場オーナーに聞くべき質問かもしれませんが、本社の中核を担っていたゲーム事業が不調で次なる新規事業を模索する過程で目をつけたキュレーションサイト事業が失敗。この先、本社の経営が先細りとなってベイスターズに、また身売りがおきないの? 本当に大丈夫なの? という不安もあります。

「大丈夫か、大丈夫じゃないかの予測はコンロトール可能なものではありません。また、そのことに対して私はとやかく言う立場にはありません。全体の方針に従うだけですし、事業の種類がまるで違うものです。ベイスターズと横浜スタジアムは地域にとっての公共財であり、ソフトインフラみたいなものなんです」

――というと?

「短期的な収益にこだわるのではなく、持続的な発展が大切です。チームと地域の間に交流する磁場、エネルギーを作ることができれば、自然と持続的に発展します。会社として経営が成り立つのです」