怪物・清宮の進路に早くも注目が集まっている(写真・徳吉刑事)

 今秋ドラフトの最大の目玉、早実のスラッガー清宮幸太郎(2年)が3月19日に開幕するセンバツ甲子園出場を決めた。早実は4年ぶり21度目の出場で、清宮自身は1年の夏以来となる2度目の聖地登場。キャプテンでもある清宮は、目標を「優勝」に掲げ、「一戦一戦勝ち上がる。自分たちのスタイル変えずにいけたら」と意気込みを口にした。

 ここまで高校通算78本塁打。当然、甲子園での本塁打が期待されるが、「注目していただいて、たくさんの人に来ていただくことがパワーになっている。でも、自分は主将で3番。チームが勝つために徹するべき。秋季大会では準々決勝から決勝にかけて何の役にも立てなかったから、その借りを返し、キャプテンとして3番としてチームを引っ張っていければ」と、冷静にチーム打撃に徹することを宣言した。
  
 父の克幸氏が、元ラグビー日本代表FWで現在はトップリーグ、ヤマハ発動機の監督を務めるという異色のサラブレッド。何十年に一人の和製4番候補の甲子園登場を12球団は徹底マークすることになる。

 早実の新年の練習初日には、横浜DeNA,ヤクルト、中日、ソフトバンク、西武、オリックスの6球団が顔を見せ、広島もスカウト会議で最上位にリストアップした。巨人、阪神も熱心だ。

 あるスカウトは、「もう素材に関しては十二分にわかっている。甲子園では対戦相手投手のレベルが上がるので、対応力などを見られるいいチャンス」と、甲子園出場を大歓迎していた。
 
 昨秋都大会の決勝では、日大三高の左腕・桜井周斗のスライダーにまったくバットの軌道が合わず5三振を喫したが、そういうプロに適応できるかどうかのポイントを見る機会がセンバツには転がっているのだ。
 
 だが、清宮が即プロへいくのか、早実ラインでそのまま早大に進学するのか、それともウルトラC的にメジャーを狙うのか、楽天の星野仙一副会長は、「大学に行くだろう」と推測しているが、肝心のその進路はまだ明らかになっていない。

 年明けに行われた早実の野球部OB会でも、清宮の進路に話題が集まったが、ソフトバンク会長の王貞治氏や、元ヤクルトの荒木大輔氏らは、「清宮家が決めること」「本人が決めること」と慎重にコメント、進路に関する意見を述べることはしなかった。すでに周辺も含めて進路に関する話題には神経質になっている。
 
 清宮サイドは、早大所属というアマチュアの立場で東京五輪代表に選ばれることを考えていて、プロ入りは2020年以降になるだろう、という憶測まである。

 では、清宮が将来的にプロで成功するには、進学か即プロか、どちらがベストなのか。

 元ヤクルトの名スカウトで、高卒打者の池山隆寛氏、大学、社会人を経た古田敦也氏らの指名にも関わった片岡宏雄氏は、「特定の球団次第でプロ、それ以外では大学」という意見だ。