専門家を驚かすほどのトレーニング知識を誇るダルビッシュ(写真:ロイター/アフロ)

ソフトバンクの柳田悠岐(28)が、グアムでの自主トレで取り組んでいるゆで卵の卵白を朝に8個、鶏の胸肉を主に食べて、ご飯など炭水化物を摂取しない食事制限のメニューが論争を呼んでいる。肉体改造のための高タンパク、低脂肪、低糖質の食事制限だが、これに対して、トレーニング論、栄養論について高い知識を持ち、自ら実践、効果も上げているレンジャーズのダルビッシュ有(30)がSNSで苦言を呈した。

「あの食事が本当なら筋肉を削るために頑張ってる状態になってしまいます」
「簡単に言うと体脂肪を減らしすぎると、色々な弊害が出るという統計があるので絶対に12(体脂肪)以下には持っていかないようにしています」と、持論を展開させた。

 では、この論争、どちらが正解なのか?

 サプリメントとトレーニングに関しての第一人者で、現在「桑原塾」というセミナーの主催者である桑原弘樹氏は、「実は、どちらの言い分も正しいんですよ」と言う。

「柳田選手の食事制限は、ボディビルダーが短期間で本気モードで減量に入る際に行うメニューに似ています。鶏の胸肉、ゆで卵を大量に食べるのは、タンパク質の必要以上の摂取で、黄身を食べないのは脂質(油)を摂らないということなんです。タンパク質は筋肉を作ります。ウエイトトレーニングという筋肉への刺激に加えて、こういう食事をすると筋肉が合成され、脂質を取らないことで、体脂肪が減りますので筋量を増やして体を絞るという効果が生まれます。ただし、計画的に目的を理解したうえで、ある一定の期間を決めた短期間でなくてはなりません。短期間ならば、この食事制限をしてのトレーニングは間違いではないのです。
 短期間ならば、タンパク質を過剰摂取しているので、筋肉の分解はカバーでき、逆に体脂肪が減りますので肉体を劇的に変えることが可能です。キレのある肉体を作ることにつながります。体脂肪を減らすことで関節などへの負担も減り故障予防にもつながるでしょう。その期間については個人差がありますが、1か月が上限でしょう。もし柳田選手が、自主トレ期間だけに限って、シェイプアップに臨んだのであれば、キレがあるな、動けるな、という感覚でキャンプインできると思います」
 
 柳田の目的が故障防止やシェイプアップを軸とした肉体改造で、しかも、その実行期間が短期間であれば間違いではないというのだ。
   

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