上原のボールのキレはあがっている?(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 いよいよメジャーリーグのキャンプが来週14日のバッテリーキャンプからスタート。昨年オフにカブスと1年、600万ドル(約6億9000万円)で契約した上原浩治(41)も新天地のアリゾナキャンプに参加する。契約は、割安と映ったが、米メディアによると金額ではカブスを上回るオファーもあったというから、さもありなん。データ的にも上原に衰えは見られない。
 
 確かに球速は落ちている。以下、メジャーに移籍した09年以降の4シームの平均球速をまとめたものだ。

2009 87.99(約142キロ)

2010 89.11(約143キロ)

2011 89.62(約144キロ)

2012 89.66(約144キロ)

2013 90.08(約145キロ)

2014 89.15(約143キロ)

2015 88.12(約142キロ)

2016 87.35(約141キロ)

参照:brooksbaseball.net 単位:マイル

 09年はシーズンの大半を故障で棒に振っており、比較対象から外してもいいと思うが、いずれもしても13年に90マイル(約145キロ)を超えたのをピークに徐々に下がっており、この数字だけで判断すれば、4月3日に42歳となる上原にも肉体の衰えが忍び寄っていると捉えられる。

 ただ、上原の生命線はそこではなく、彼のそれはいわゆる“球のキレ”である。例えば相手打者が、実際の球速以上に速いと感じるような。

 従来それは感覚的なものであり、具体的に証明することは困難だったが、このところ球のキレを示す一つのバロメーターになりうるとされる“回転数”を1球ごとに調べることも容易となり、その平均を調べて見ると、衰えるどころか16年の数値は、15年のそれをわずかながら上回っていた。

 15年から大リーグの各球場に導入され、リリースポイントや回転数などをはじき出す「STATCAST」というシステムのデータをまとめた「baseballsavant.com」によると、上原の15年の平均回転数(4シーム)は2385回転(1分あたり、以下同)で、16年は2406回転。1秒あたり40回転を超えた。
   

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