コーポレートナイツ社が毎年発表している「世界で最も持続可能な100社」で意外な日本企業がランク入りしています。持続可能性の高い企業とはどのような会社なのでしょうか。

日本企業でランキング入りしたのは、武田薬品工業など

「世界で最も持続可能な100社」に意外な日本企業、持続可能な企業とは?(2009年7月資料写真)

 コーポレートナイツ社はカナダにある経済専門誌の出版社で、毎年、持続可能な企業のランキングを発表しています。同社は17日、スイスのダボスで開催された経済フォーラムにおいて2017年版の結果を発表しました。

 日本企業でランキング入りしたのは、武田薬品工業(67位)、シスメックス(70位)、アステラス製薬(85位)、NEC(86位)の4社でした。製薬会社が2社、医療機器メーカーが1社、電機メーカー1社という構成となっており、医療関係の会社が目立ちます。

ランキングは地球温暖化対策に関する項目を重視

 このランキングの評価基準を見ると、一般的な経営指標や人材の多様性といった項目もありますが、省エネルギー、二酸化炭素の排出量、ゴミの排出量といった地球温暖化対策に関する項目が重視されており、この部分のウェイトが高めに設定されていると思われます。

 基本的には使用した資源などに対してどれだけの収益があるのかといった効率性が重視されますから、グローバルに活動する高収益企業がよい結果になりやすいのかもしれません。したがって、ビジネスモデルとして長期にわたって活動できるという意味とは少々異なっているわけです。

世界ランキングの1位はドイツのシーメンス

 ちなみに世界ランキングの1位はドイツのシーメンス、2位はノルウェーの金融大手ストアブランド、3位は米国のIT企業シスコシステムズでした。10位以内の会社には金融関係が目立ちますから、やはり資源を使わず高収益を上げる企業が有利なようです。

 もっともこのランキング結果は年によって大きく変動しています。今年1位だったシーメンスは昨年は42位、今年2位だったストアブランドは昨年は24位、3位だったシスコは57位でした。

 つまり特定の企業がずっと上位を占めているわけではないのです。ある年に優秀だった企業も、次の年にはランクを落とすということになると、持続可能性のある状態を保つことはとても難しいということが分かります。すべての企業が継続的に努力を続けなければ、持続可能な社会を構築することは難しいのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)