[写真]実習で使う産業用ロボット「NEXTAGE」

 国が「働き方改革」を重要施策の柱に位置づける中、製造業や建設業向けの人材派遣グループ企業が1月、即戦力となる技術者を育成するための研修施設を東京都内に開設した。未経験者でも30日間の短期間研修で技術習得できるプログラムなど、自社の派遣社員向けだけでなく、社外の人が受講できる研修も実施。人手不足に悩む“ものづくり日本”を支える基幹産業に対応できるよう、年間1000人の専門知識を身につけた技術者輩出を目指す。

短期間で技術者になれる 派遣社員のための新たな研修施設

[写真]開設した施設の内観

 研修施設をつくったのは人材派遣のUTグループ(本社東京都品川区、若山陽一代表取締役社長兼最高経営責任者CEO)。研修施設「UT Advanced Career Center」(UTACC:ユータック)を品川区のオフィルビル内に設けた。

 およそ730平方メートルのフロアには、大人数で学べるセミナールームを含む各種研修室や、プログラミングを習得するためのJAVAプログラミングエリア、キャリアカウンセリングを行うカウンセリングルームなどを配置。各種研修を通じ、業務用システムの設計、開発、運用を行うシステムエンジニアや、機械および電気系の設計・製造エンジニア、組み込みソフトのエンジニア、土木建築プロジェクトの施工管理などにたずさわる建設エンジニアを育成する。

 未経験者が30日間でエンジニアのキャリアをスタートできる研修プログラムでは、ビジネスマナーやエンジニアの基礎知識を学ぶ基礎研修と、図面の読み書きやロボットの操作など専門知識や実技・実務の研修の2段階に分けて教育。「何がわからないのかが、そもそもよくわからない」という状態になりがちな未経験者のため、グループワークを多用することで、研修生同士が助け合い、競争し合いながら、何がわからないのか自分で気づける機会を作り出す。講師は研修生一人ひとりの適性に合わせて指導し、学び方がわからなくなる状況を防ぐなど、限られた期間で最大限の教育効果が出るよう努める。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします