松坂が熾烈な先発争いを勝ちぬき復活すればチーム内も勢いづく。

 待ちに待ったキャンプインである。V奪回を狙うソフトバンクは宮崎でA(1軍)、B班(2軍)に別れてキャンプをスタートさせるが、B班に振り分けられたのが、3年契約の契約最終年を迎える松坂大輔(36)だ。大きな期待を集め、3年約12億円とも言われる大型契約で凱旋帰国したが、右肩の故障、手術などがあって、この2年間、1勝もできなかった。まさに背水の陣となる今季に向けて、昨年オフには、単身プエルトリコのウインターリーグに参戦して実戦の中で課題を洗い出した。そしてキャンプイン直前に合同自主トレに現れた松坂は、見違えるかのような大減量をして、その肉体はシェイプアップされていた。周囲は憶測で「10キロ減量」と伝えてはいるが、果たしてこの減量は成功するのだろうか。

 トレーニング、サプリメントに関しての第一人者で「桑原塾」の主催者もある桑原弘樹さんは、功罪両面があるという。

「プロ野球選手の減量については、プラス、マイナスの両面があります。松坂選手の体を直接チェックしたわけではないので、あくまでも一般論として聞いてもらいたいのですが、年齢と共に運動量が減ると、若い頃に比べて、内臓の働きや代謝も落ちるので、体重の自然増という現象が生まれます。筋量が増えるのでなく体脂肪の増加です。そして体脂肪は、間違いなく筋肉の効率のいい動きを邪魔することになります。腕や肩周りに無駄な脂肪がつくと、なおさらしなりはなくなり、スムーズな動き、スピードアップの邪魔となります。松坂選手はどうも自然増のように思えるので、脂肪をカットしての減量ならば正解でしょう。
 ただ、減量をすると筋肉も同時に削られます。また体脂肪にはエネルギー源の貯蔵庫の役割もあり、脂質は、細胞膜など、細胞の形成、各種ホルモンの元になっているものなので、体脂肪を落としすぎると、それらをうまく形成できずに体調、コンディションを維持できないという問題にもつながります。年間を通じて活躍するためにはスタミナ面でのマイナス材料もあります」

 では、技術面ではどうなのだろうか。

 ソフトバンクをマークしている評論家の池田親興さんは「減量効果は大きいはず」という。
   

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