WBC辞退となった大谷。2014年11月日米野球で撮影(写真:アフロスポーツ)

日ハムの大谷翔平がWBCのメンバーから外れることが正式に決まった。日本シリーズで走塁の際に痛めた右足首の回復が思わしくなく、小久保監督が28人の登録から外すことを決断した。
 アメリカのピオリア発の報道によると、大谷、栗山監督は、代わりにメンバー入りする選手が出てくるなどの悪影響を及ぼしたことや、期待を寄せてくれていたファンに対して謝罪した。

 ネット上では、今回の大谷の欠場を巡っては、「日ハムにふりまわされた」「日ハム、大谷に小久保監督がなめられた」と、賛否が渦巻いている。その背景には、不透明なドタバタ劇があった。

 では、大谷は謝罪する必要があるのか。元凶は、どこにあったのか?

 ボタンの掛け違いは、侍ジャパンのスタッフが、大谷サイドの最終決断を把握していない段階で、日ハムが投手での辞退を発表したことから始まる。小久保監督にとって日ハムがキャンプ地の米国ピオリアから発信した「投手での出場辞退」は、寝耳に水の出来事だった。事前にNPBへ伝えていたという日ハムサイドと、それを最終通告とは、受け取っていなかったNPB側の認識の相違と、行き違いで、今回の混乱は起きた。

 あげくのはてにファンの間では「ダルビッシュとのキックボクシングトレで痛めたのではないか」という憶測まで飛び出して、ダルビッシュがツイッター上で否定する騒動にまで発展していた。ダルビッシュのコメントや関係者の話を総合すると、どうも大谷は、1月24日の自主トレ中に“爆弾”だった右足首を再度痛めた様子で、その後、懸命に回復への手立てをしたようだが、ピッチング練習を再開することもできず、キャンプインギリギリの30日に日ハム側がNPBに投手辞退というニュアンスを伝えたようである。

 だが、NPB内で、そのニュアンスが現場まで届かなかったことと、通常メンバー発表がされている選手の辞退は、侍ジャパンサイドが行うものだが、日ハムがフライングして先に会見を開いたことで、ドタバタした印象を与えてしまったようである。

 巨人OBで西武、ヤクルトで監督も務めた球界の大御所、広岡達朗さんは、以下のような意見だ。
   

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