[イメージ]日本が世界一の高齢社会ですが、21世紀は世界中で高齢化が急速に進むとみられています(写真:アフロ)

 総務省が2016年10月発表した平成27年国勢調査確定値で、大正9(1920)年の調査開始以来、初の減少に転じた日本の総人口。人口減と合わせて問題になっているのが、世界で最も進んでいる社会の高齢化です。では、世界の人口の推移、高齢化の進行はどのようになっているのでしょうか。

 内閣府の「平成28年版高齢社会白書」をみていきます。

人口減少時代

世界の高齢化率 2015年8.3%、2060年には18.1%に

 2015(平成27)年、世界の総人口は73億4947万人です。白書によると、開発途上地域を中心にこの後も世界の人口は増え続け、2060年には、今より28億人多い101億8429万人まで増えると見込んでいます。

 また総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)も上昇するとみています。1950(昭和25年、世界の高齢化率は5.1%でしたが、2015年は8.3%、2060年には18.1%になり、高齢化が世界中で急速に進展すると推測しています。

フランスの5倍のスピードで進行した日本の高齢化

[グラフ1]世界の高齢化率の推移(先進地域)=内閣府「平成28年版高齢社会白書」より作成

 日本ではいつから高齢化率が上昇したのでしょうか。先進諸国の中では、日本は1980年代までは高齢化率10%前後で下位にあり、90年代はほぼ12~15%弱で推移して中位でした。しかし、2005(平成17)年には高齢化率20.2%で最も高くなり、現在も世界一高い26.7%(2015年)となっています。

 日本は、高齢化進行の速さも際立っていました。白書では高齢化率が7%を超えてから、その倍の14%に達するまでの所要年数(倍加年数)を比較しています。フランスは126年、スウェーデン85年、比較的短いイギリス46年、ドイツ40年かかったのに対し、日本は1970(昭和45)年に7.1%となると、その24年後の1994(平成6)年には14%に達しました。日本の高齢化は、フランスの5倍、比較的速かったドイツやイギリスと比べてもおよそ2倍のスピードだったとことがわかります。そして2060年には、日本の高齢化率は人口の4割近い39.9%に達すると推計しています(グラフ1)。