世界に分散投資をする(写真はイメージ、提供:アフロ)

この連載シリーズの7回目では、ポートフォリオ理論について説明しました。異なる性格の金融資産に効率的な分散投資を行えば、最適な投資成果が得られます。つまり株式市場で個別銘柄に投資するよりも、株式指数に投資する方がリスクを換算した投資効率が高まります。さらには日本株指数だけに投資するよりも、日本株と米国株指数を組み合わせた方が、より高い投資成果があげられます。

 例えば、乱高下する中国株、変動が大きい日本株、比較的安定的に推移してきた米国株。これらを同時に投資することによって、それぞれの値動きのばらつきを平均化し、全体の変動を少なくすれば、投資成果が高まるのです。(解説:あおぞら証券 顧問・伊藤武)


  投資の初心者にもわかりやすいポートフォリオはこれだ

 前回はポートフォリオを構築するに当たって、世界に分散投資を効率的かつ最も安価にできる有価証券としてETFを紹介しました。ここに一つの投資例を挙げてみました。投資対象は以下の3種類で、資産残高で世界のトップのETFを取り上げてみました。現在ETFの数は6000銘柄を超えていますが、その1/3程度が高い流動性を保っています。

(1)「ヴァンガード社の米国トータルストックマーケットETF (VTI)」(トップ10銘柄の第3位)
 時価総額715億ドル、手数料は年率0.05%、分配利回り1.9%、そして10年間で約2倍の価格になっています。

  

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