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 豪雪地で民家の「雪かき」が課題になっています。これまでは家族の協力や地域の助け合いで対応してきましたが、過疎や高齢化が進み人手不足が深刻に。そんななか、長野県の豪雪地では、雪かきのプロを育てる講習会「雪かき道場」が開かれました。この講習は、雪かきボランティアの広がりを期待する活動の一つで、長野だけではなく、新潟など県外からも受講者が集まりました。国も全国規模のボランティア活動を重視していますが、その道のりは簡単なものではないようです。

一人で雪かきをしないこと

[写真]中級受講者は屋根の雪かきに挑戦

 「雪かき道場」は、NPO法人の中越防災フロンティア(新潟県長岡市山古志)と鬼無里地区住民自治協議会が主催。長野市西部の山間地・鬼無里(きなさ)地区で11日から2日間開かれ、県内外から集まった家族連れら26人が汗を流しました。同地区では昨年に続き2回目の開催になります。

 同NPOに事務局を置く民間団体「越後雪かき道場」(代表・上村靖司長岡技術科学大教授)が各地で求めに応じて毎年10回近く開き、これまでに全国で初級1100余人、中級170余人、上級(除雪リーダー)33人、機械講習の上級33人を認定してきました。

[写真]準備運動の雪かき体操

 鬼無里の会場は初級と中級の2グループが一緒に受講。上村代表は「今年はこれまでに全国で雪かき事故で37人が死亡、300人がけがをしている。大勢でやればけがをしない、1人でやるとけがをする、といった雪かきの安全対策の基本を身に付けてください」とあいさつ。同NPOの理事で防災士の「道場」スタッフ、木村浩和さんと地元の職人で構成する雪かきグループなどが指導に当たりました。

 安全対策では屋根やはしごから落ちる事故が多いとして、注意事項として、(1)事故が気付かれない恐れがある単独での除雪をしない、(2)声を掛け合い、助け合う、(3)水が染みず暑すぎない格好で。雪かきは大汗をかく、(4)道具にこだわり、手入れをする、(5)不用意に軒下に立たない、(6)水辺と除雪機械に近づかない。水に落ちると寒さで身動きできなくなり、機械は巻き込まれる恐れがある――などを挙げました。