撮影:倉谷清文

 フィンランドの首都ヘルシンキ。北欧ということで日本から遠いイメージのあるフィンランドだが、日本からは一番近いヨーロッパの国である。

 ヘルシンキ中央駅から1kmほど北にあるトーロ公園。ヘルシンキの中心部から少し離れたトーロ湾を囲むこの公園は、早朝から市民がジョギング、サイクリングをしている姿をよく見かける。日の出の水際はカモの格好の休息地になっていた。

 逆光の湖畔に群れるカモのシルエットはどことなくメルヘンチックだ。かなり近づいて撮影していても逃げる様子はない。夢中でシャッターを切っていると、陽が昇り始めてきた。すると、あれだけいたカモが徐々に列をなして、湾中央の方に向かって泳ぎだしていった。習性なのだろうか、なんとも不思議な光景だった。

(2015年10〜11月撮影)

フォト・ジャーナル<“森と湖の国” 冬のフィンランドを行く>-倉谷清文第2回