今日チームに合流する青木は1番・センターの可能性が高い(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 WBCでV奪回を狙う侍ジャパンがようやく台湾プロリーグ選抜を相手に初勝利をあげた。2月28日のゲームで17安打8失点と崩れた投手陣は、菅野智之(巨人)、石川歩(ロッテ)のWBC球への対応力と配球に対する工夫もあって、一転、1失点と修正。打線も機動力を絡めて9安打9得点と活気づいたが、お立ち台に呼ばれたのは、「1番・二塁」で起用されて先頭打者アーチをかけた山田哲人(ヤクルト)だった。

「2番・中堅」の秋山翔吾(西武)の機動力と5打席中4度出塁した出塁率も目についた。しかし、そうなると、嬉しい悩みが出てくる。打順をどう組むか、誰をスタメン抜擢するのか、という問題だ。

 特に悩ましいのが、強化試合2試合で一人気を吐いて絶好調の菊池涼介(広島)と山田の併用問題。山田は、2試合のDH起用では、まったくリズムをつかめなかったが、二塁の守備につくと、やっと我を取り戻した。試合後も、「普段はDHをやっていないので、セカンドを守ったほうがリズムよく打席に入れたと思う。感覚的なものですが、だんだんとしっくりときている」と、コメントしていた。

 山田の気持ちを考慮すると、DHではなく二塁を守らせたい。そうすると菊池をどこで使うかという問題が浮上する。菊池の守備力を考えるとDH起用はあり得ないので内野シャッフルが必要になってくる。
 
 第1回のWBC優勝メンバーで評論家の里崎智也氏も、こんな見方をしている。

「山田は、守備につく前の初回にホームランを打ったが、その後の打席内容を見ても、明らかに調子が上向きで良くなっている。守備についてリズムを取り戻した効果だと思う。チームはこの日、ダブルスチールを成功させるなど、WBCの戦いにおいて重要な機動力を発揮したが、山田も塁に出れば足を使える。そう考えると使うならばスタメンだろうし、守備力では菊池より落ちるとしても、DHではなく打撃のリズムを考えセカンドを守らせるべきだと思う。
 そうなると問題は、菊池のポジション。まだテストをしていないが、三塁、あるいは、菊池を二塁、山田を一塁で起用して中田翔をDHという形もあるのかもしれない」

 小久保監督は、菊池を三塁で使うケースも口にしていたが、「山田・二塁」、「菊池・三塁」。もしくは里崎氏が提言するように、「山田・一塁」で中田翔(日ハム)をDH起用というパターンもあるのかもしれない。実際、強化試合のソフトバンク戦では、内川聖一が故障退場した際、緊急事態として山田が一塁を守っている。リズムと言う点ではDHよりも不慣れであっても一塁を守る方が山田にとってはプラスなのかもしれない。