担任助手としてのやりがいを話す下平咲貴さん 東進ハイスクール武蔵小杉校にて(撮影:山本宏樹)

 国が重点的に取り組みを進める教育改革。特に大学入試は、2020年度にセンター試験が廃止となり、新しいテスト制度へ移行する予定だ。すでに、東大など難関大の入試問題も、論理的思考力や問題解決力を重視する内容に様変わりし始めている。受験生を送り出す進学塾・予備校はこの大きな変革にどのように対応するのか ── 。大学受験を通し、学力と人間力を育む指導で、難関大現役合格の実績を伸ばす予備校の取り組みに着目した。

「彼らの影響はとても大きい」 東進生を支える担任助手の存在

 神奈川県川崎市、武蔵小杉駅前にある東進ハイスクール(本部・東京都武蔵野市吉祥寺、全国93校)の武蔵小杉校。3月初め、生徒たちが次々と合格報告に訪れていた。単なる合格報告で終わるのではなく、必ずこれから始まる大学生活につなげる振り返りの面談を行っているという。

 昨春の入試では、東京大現役合格者2,043人のうち、“東進生”が2.8人に1人の割合に当たる742人を占めるなど、難関大学の現役合格で毎年実績を伸ばし続けている。林修先生をはじめTVやCMでも有名な人気講師の映像による授業や独自の高速学習など、学習システムに注目が集まりがちだが、同校の校舎長が「彼らが生徒に与える影響はとても大きいんです」と信頼を寄せる存在がいる。それが、東進生のOB・OGの大学生による担任助手だ。

 早稲田大商学部2年、下平咲貴さん(20)もその1人。本年度、担任助手として受験生を9人受け持った。同じように難関大現役合格を目指す生徒数人で行うグループ・ミーティングを担当する。学習の進捗や模試の結果を確認しながら、おススメの勉強法や息抜きなどのテーマを提供し、意見交換の場を作り出す。孤独になりがちな受験生活で、ライバルや仲間の存在を意識し、切磋琢磨する雰囲気を作るため、生徒の心をまとめ、励ます重要な役割だ。下平さんは「一年間がんばった時間を一緒に過ごした生徒から、合格の知らせを聞くと、本当にうれしくてたまりません」と目を輝かす。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします