[イメージ写真]「学生は電話に出ない」「SNS実名出てこないと不信」感覚にズレ?(アフロ)

 2018年に卒業する学生の就職活動が本格的にスタートする時期となりました。経団連に加盟する大手企業は3月に広報活動をスタートし、6月に選考が解禁となります。表向きは、これから本格化ということになりますが、水面下ではすでに激しい競争が繰り広げられているともいわれます。そのような中、ネット上では就活をめぐって様々な話題が飛び交っています。就活全般がIT化していることは今に始まったことではありませんが、それでも採用側との感覚のズレはまだまだ就活生を悩ましているようです。

 学生と企業とのズレが顕著になっているのは電話の扱いです。「NIKKEI STYLE」が「電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生」という記事を掲載すると、ネットではちょっとした騒動になりました。

 記事中で企業の採用担当者は「学生が電話に出てくれない」と嘆いているのですが、一方、学生の側は「非通知でかかってきた電話には出たくない」と発言しています。企業としては電話の応対もチェックしたいというところであり、電話をかけるという行為についてはやむを得ない面もあるでしょう。しかし、非通知でかかってきた電話に出たくないという学生の気持ちはもっともです。

 記事では、採用担当者が情報ツールに弱く、非通知であることを認識していないケースもあったとしています。NTTが電話の発信者番号表示サービスを開始したのは1997年ともう20年近くも前のことになりますが、採用担当者が通知・非通知の区分を知らなかったということになると、こちらの方もかなり問題かもしれません。

 最近では、実名でのSNSが就活生の中では重要なテーマとなっています。企業の人事担当者が「SNSを実名で検索して何も出てこないと不信感を持つ」と発言したことがツイッターで取り上げられていました。採用担当者が、危険な発言をしていないかSNSをチェックしていることは、もはや多くの就活生にとって共通認識ですが、逆に名前が出てこないことが不利になるという点については少しショックだったようです。

 日頃の行動が安定していることや、交友関係も健全であることが確認できれば企業としては安心というところかもしれませんが、このような所まで評価対象にされることについては、あまり良い気分はしないでしょう。

 また日本の場合、実名をウリにしているSNSであっても、ハンドルネームで参加している人が多いという現実があります。杓子定規にSNSでのチェックを進めてしまうと、弊害の方が多くなってしまいます。良い悪いは別として、とりあえず就活生は、あらゆる部分がチェックされていると思って、就活に取り組んだ方がよさそうです。

(The Capital Tribune Japan)

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