富士山の世界文化遺産決定がきっかけ 静岡は世界クラスの宝庫

「富士山世界文化遺産登録などがきっかけ」。次々静岡県で世界クラスの評価を受けている状況を話す川勝平太知事=静岡県東京事務所(撮影:倉谷清文)

東京は日本の顔だと言うじゃないですか。「静岡ってどんなところ」と、静岡県の人に聞いたら、「お茶と富士山だ」と、いうわけ。お茶と富士山、確かにそうです。けれども、それは日本のシンボル、あるいは静岡の象徴だけでしょうか。

私は、京都に生まれて、東京に50までいて、京都の研究所に招かれて行って、あるときに「静岡に行け」といわれたわけです。しようがないから行ったわけです。

国際日本文化研究センター(日文研)という、日本の研究の世界トップクラスの研究所に10年ぐらいいたのですけれども、そこの主で、梅原猛という大先生がいらして、「川勝君、あそこは、もともと僕の友達の高坂(正堯)君がつくろうとしたところだから、しかも(静岡文化芸術大)学長だから、行ってあげなさい」なんて言われたら、ノーと言える日本人ではありませんので、「へへえ」、というようなわけで行ったわけですよ。

そして、行った途端に、富士山を世界文化遺産にするための静岡県の学術委員会の委員長をやりなさいということで、頼まれ事は何でもやろうと思っていましたから一生懸命やった。そうしたら、それが5年目、知事になってちょうど4年目のときに、世界文化遺産(2013年6月決定)になった、お茶畑が世界農業遺産になった。これは世界の宝を持っているんだ、と、人類の宝を我々は持っているんだ、と、世界農業遺産ですから。

そうしたら、私の移動と違うパターンが出てきたんです。私は京都で京都の研究所にいて、東京。実家も京都にあった。大体、新幹線のぞみで往復するだけだった。「あっ、富士山見えた、すばらしいな」。それだけだった。ところが「富士山が世界文化遺産」、「お茶畑が世界農業遺産だ」となったら、人が降りるんです。

【メモ】
・「富士山の世界文化遺産」……2013年6月、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が決定

・「茶畑の世界農業遺産」……2013年5月、FAO(国連食糧農業機関)が「静岡の伝統的な茶草場農法」を世界重要農業遺産システム(世界農業遺産)に認定

人口減少時代

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