準決勝、決勝が行われるドジャースタジアムも米国の進出で満員になるのは間違いない?!(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

 メジャーリーグ機構は20日、WBC大会の2次ラウンドまでの観客動員総数が過去最多の97万6828人に達したと発表した。
 過去大会の観客動員最多は、2013年の88万5212人。今大会は2次ラウンド終了時点で、すでに大会の観客動員記録を更新した。

 20日(日本時間21日)からは、ドジャースタジアムで準決勝2試合、決勝1試合が行われるため、メジャーリーグはプレスリリースで「これからチャンピオンシップの試合が3試合あり、今大会での観客動員数は初めて100万人を上回ることになる」と見通しを述べた。100万人越えはほぼ確実だろう。。

 2次ラウンドまでの観客動員数は、2013年大会の78万8299人を24%上回った。今大会の2次ラウンドの観客動員数は35万4977人で、2次ラウンドだけでも、前回大会のトータルの32万5282を上回ったとしている。

 今大会で最も観客を動員したのが東京ラウンドの試合。1次ラウンドでは東京で開催されたプールBが、プール別で見て大会史上最多となる20万6534人を記録。東京ドームで引き続き行われた2次ラウンドでは、これを上回る20万9072人で、予選のプール別での観客動員記録を更新した。

 また東京ラウンドだけでなく、前回大会の覇者、ドミニカ共和国代表と、メジャーのスター選手を集めた米国代表との試合に注目が集まったことも大きかった。

 メジャーリーグ機構の発表によると、サンディエゴで行われた2次ラウンドの米国ードミニカ共和国戦は4万3002人で、米国内で開催された2次ラウンドの試合としては過去最多。今大会では、ここまでの8試合で4万人以上の観客を動員。2009年大会では4万人以上を動員したのは7試合だったという。

 観客が球場を埋め尽くし、熱い応援が繰り広げられるなかでプレーすることは選手にとっても特別なこと。メジャーの当落選上にいる選手や、メジャーリーガーでもポストシーズンでプレーできない選手にとっては多いに刺激になる様子だ。

 ピッツバーグのCBSローカルニュース電子版は、イスラエル代表のジャレッド・レイキンドの特集記事を掲載し、東京での盛り上がりについて伝えている。

 同記事によると、レイキンドはWBCでイスラエルが敗退した後、所属チームのパイレーツに戻ったが、マイナー行きを告げられた。それでも、東京ドームで満員の観客の中での日本戦は、「信じられないような経験だった」と話したという。

 レイキンドは、「太鼓や大声の応援があったけど、外国語だから何を言っているのか分からなかった。でも、ヤンキースの選手がボストンに行って試合をするのとは違う。日本の人たちは、僕たちの負けをを心底、願っているわけではなかった。それにかなりの人々が僕たちを応援してくれて、とてもよかった」と、懐かしそうに振り返ったそうだ。

 WBCの大会前には、今大会もまた利益が上げられない場合には、今大会限りでWBCは打ち切りになる可能性があるというメディアの報道が出ていたが、メジャーリーグのマンフレッドコミッショナーは、WBCについて「選手が国を代表する貴重な大会。間違いなく次回大会も行う」とし大会存続の意向を示していた。

 大会存続の責任を背負った米国代表が、プエルドリコ代表に敗れ、苦しみながらも2勝1敗で準決勝へ勝ち上がってきた意義も大きい。スター集団の快進撃は、さらに観客動員増を後押しすることは間違いない。

 観客動員に限っては大成功。コミッショナーの意向通りにWBC大会は打ち切り危機を脱出したようだ。