ツーシームでゴロの山を築き、勝利に貢献した先発ストローマン(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

WBCの決勝が22日(日本時間23日)、米国ロスのドジャースタジアムで行われ、米国がプエルトリコを8-0で下して悲願の初優勝を果たした。キンズラーの先制2ランで先手を取った米国は、着実に得点を重ね、守っては先発のストローマンが6回までノーヒットの快投。最強ブルペンがわずか3安打の完封リレーでつなぎプエルトリコの反撃を封じ込めた。

 ドジャースタジアムに「USAコール」が響く。
 3回、米国はプエルトリコの先発、ルーゴから先頭のルクロイがセンター前ヒットで出塁。続く1番のキンズラーがバックスクリーンに飛び込む先制2ラン。30本塁打&30盗塁を過去に2度達成、昨年は28本塁打を記録しているタイガースの二塁手だ。

 米国は5回、当たっているキンズラーが左前打、Aジョーンズが四球を選び無死一、二塁の追加点機を作り、イチローの同僚、イエリッチがライト前へタイムリー。プエルトリコは、マイナーリーガーのヒメネスに投手交代したが、なお無死一、二塁で、不振の2年連続2冠王の4番、アレナドがなんとバント。ピッチャー前に転がり三塁で封殺されたが、会場がどよめく。二死一、三塁となってから、マカチャンの三遊間を襲うゴロを昨年のゴールデングラブ賞、インディアンズのリンドアが飛びついて止めたが、これがタイムリー内野安打となり、もう1点を追加。アレナドのチーム貢献の気持ちに応えるかのように4-0とリードを広げた。

 一方、米国の先発、ブルージェイズのストローマンは、最速153キロをマークしたツーシームを丁寧にコーナーに決めプエルトリコ打線を6回までノーヒットに封じ込める。出した走者は、二回の四球ひとつ。投球の70パーセント以上を占めるツーシームでゴロを量産させ、18個のアウト中、12個が内野ゴロ。両チームは18日の2次ラウンドで対戦していて、その試合でも先発したストローマンは5回途中で4失点してKOされ、試合も5-6で落としていた。その教訓を生かしたピッチングだった。

 米国は7回に貴重な追加点。二死走者無しからアレナドの中前打と四死球で満塁にすると、クロフォードの打席で、プエルトリコはベテラン左腕のロメロを投入してきたが、フルカウントに粘ってからセンターへ2点タイムリー。さらに代わったブルゴスからスタントンもレフトへのタイムリーで続き勝負を決定づけた。

 モリーナの発案で「チームの気持ちをひとつにするため」全員が髪の毛を金色に染めてWBCに挑んだプエルトリコは、7回、先頭のA・パガンがレフト線二塁打を放ち、ようやくチーム初ヒット。米国は、すぐさまレンジャーズのストッパー、ダイソンにスイッチ。プエルトリコは得点につなげることができなかった。

 米国は8回にも二死から3連打で追加点を挙げて8-0。準決勝の勝負どころで筒香を封じた変則右腕のニシェクが8回、9回をホワイトソックスのストッパー、ロバートソンと、米国が誇る最強ブルペンがその大量リードを守りきり、予想に反するワンサイドゲームで4大会目にして“世界”の頂点に立った。