第89回センバツ高校野球大会の第8日が27日、甲子園で行われ、早実が東海大福岡に両軍合わせ30安打の乱打戦の末、8-11で敗れた。注目の清宮幸太郎はラッキーな三塁打と二塁打と2本のヒットを放ったが、期待された本塁打は不発のまま2回戦で甲子園を去ることになった。東海大福岡は春夏含めて初のベスト8進出。

 清宮の春が終わった。
 東海大福岡の変則サイドハンド、安田大将のまるで精密地図でも描くような配球術の前に第3打席まではバッティングをさせてもらえない。第1打席は一回二死走者無しの場面で三塁へのフライ。外と内を交互に攻められ、そうスピードのないボールに差し込まれた。第2打席は逆転された直後の4回の先頭打者。早めに勝負したが外のボールをひっかけて一塁ゴロに倒れた。

 第3打席は6回。一死から高々と右中間上空に上がった打球を東海大福岡のセンターとライトが譲りあって縦に並んだ2人の間に落ちるというラッキーな三塁打。しかし得点にはつながらなかった。
 第4打席は、8回の先頭。初球のインサイド低めのボールをうまくさばき一塁線を破る二塁打。野村大樹のレフト前タイムリーでホームを踏む。さらに打線がつながり3点を返したが、二死満塁で、清宮に二順目の打席が回る前に惜しくも攻撃が終わった。
 
 第5打席は4点を追う9回で、また先頭だった。走者のたまらない状況で清宮を迎えた東海大福岡の作戦勝ちだったのだろう。高いフライを打ち上げ、ショートが高い打球が風に流され、苦労しながらも最後は倒れこみキャッチした。これが清宮のセンバツ最後の打席となった。
 
 ゲームを先制したのは早実だった。三回、先頭の橘内俊治がライト線を破る二塁打。続く服部雅生がバントで送り、一死三塁から明徳義塾戦で4打点の活躍をした野田優人に回ったが、ショートゴロ。二死三塁となったが、福本翔のセカンドゴロを東海大福岡の二塁手が一塁へ送球ミス。その間に1点を先制した。

 だが、東海大福岡が、その裏に逆転。一死から安田がレフト線を破る二塁打。暴投で三塁へ進み、2つの四球が絡んで二死満塁とすると、4番の遠藤秀斗が早実先発の服部の抜けたフォークを見逃さずにライトオーバーのタイムリー三塁打。走者一掃の一打で逆転に成功した。さらに4回に1点を追加。二死二塁で代わった池田徹から安田がセンターの頭を越すタイムリー三塁打。投打に大活躍である。

 東海大福岡は、6回にも追加点。一死一、二塁から途中出場の大鶴悠斗がショートのグラブを弾いてレフト前へ抜けるタイムリー。さらに代わった赤嶺大哉から北川穂篤がセンター前へタイムリーを落とし、4番の遠藤が、左中間を破る2点タイムーで続いた。この回、6安打の猛攻で5点を奪い9-1とリードを広げた。

 早実は、7回に犠飛で1点、8回に前述した清宮の二塁打をきっかけに3点を返して4点差にまで詰め寄ったが、8回裏に守備のミスなどから手痛い2点を失った。早実は9回、二死満塁から代打の福嶋壮がセンターオーバーの走者一掃の二塁打を放ち、3点差としたが、反撃もそこまで。8-11でゲームセットとなった。