先制点を決めた香川(写真:つのだよしお/アフロ)

2018年ロシアW杯のアジア最終予選の第7戦が28日、埼玉スタジアム2002で行われ、日本がタイに4-0で圧勝した。ケガでFWの大迫とUAE戦で活躍したインサイドハーフの今野の2人を欠いた日本は、岡崎、酒井高を代役に起用した。久保が攻撃の起点を作り、2試合連続のゴールも決め、再三あったピンチをキーパーの川島が防いだ。豪州がUAEに2-0で勝利したため、ロシアW杯出場王手とはいかなかったが、連勝で、試合終了時点では暫定の首位。残り3試合にしてロシアへの道が見えてきた。
 
 試合は日本ペースでスタートした。前半8分に右サイドを突破した久保からのグラウンドのクロスに香川が落ち着いて右足でゴール左に先制点を叩き込んだ。

「立ち上がりの先制が大事だったので、しっかり取れてよかった。UAEで勝った後ということでホームでも必ず勝たないといけない試合だったので、その勢いをもたらせたことはよかった。(シュートの場面は)うまくシュートフェイントを入れてゴールに流しこめたと思う」

 さらに19分。久保からの早いクロスにニアに入った岡崎がヘッドをドンピシャで合わせた。代表通算50点目の記念ゴール。直後にベンチに走りこんだ岡崎は、全員にもみくちゃにされて祝福された。

「全然、点が入ってなかったので自分としてもチームとしてもいいゴールだったと思う。(50点目は)率直にうれしい。いろんな人に助けられてきたので、これからも日本代表のために、ゴールを取り続けたい」

 だが、中盤を支配できなかった日本は、負けたらW杯アジア最終予選敗退という崖っぷちのタイに攻め込まれた。川島がビッグセーブを連発して食い止めるが、なかなか追加点機を作ることができなかった。
 後半12分、久保がカウンターからミドルシュートを決めて3-0。2試合連続ゴール。38分には吉田が、ヘッドで押し込み4点目。直後にペナルティキックを与えるが、これを川島がビッグセーブで止めて、最後まで得点を許さなかった。得失点差をプラス9にした意味も大きかった。

 試合後、ハリルホジッチ監督は、「選手を称えたい。2つの素晴らしい勝利を届けてくれた。勝ったが簡単な試合じゃなかった。我々は、現実的なゲームをして効果的に勝てた。危ない場面を何度もつくられた。4得点は素晴らしかった。得失点も大事になってくる。まだ3試合残っている。今はいい位置だが、残り3試合に向けて、いい準備をしたい。12番目の選手になってくれたサポーターに感謝したい」と語った。

 また岡崎から「久保もいいプレーをしてアシストしてくれた。刺激しあってやっていきたい」とメッセージを投げかけられた2アシスト1ゴールの久保も場内インタビューに呼ばれた。

「2点を取れたことは良かった。とにかく仕掛けようと思って落ち着いてクロスを上げられた。それがよかった。冷静に落ち着いて(シュートも)打てた。もっともっと活躍していかないといけない。このまま勝ち続けられるようにがんばっていきたい」

 残り3試合に向けては、香川が、「必ず勝たないといけない試合を勝ちきったのは良かったが、まだまだ厳しい戦いは続くので、6月はしっかりと勝たないといけない」と言えば、岡崎も「まだ決まったわけじゃない。1試合、1試合、しっかりと勝っていきたい」と断言。浮かれることなく気を引き締めていた。