阪神のBクラス脱出の命運は一塁転向した原口が握っている?!(写真・黒田史夫)

いよいよプロ野球が開幕する。先にWBCがあったため野球ファンにとって待ちに待った感はないが、侍戦士の活躍への期待感も含めて、すでに野球モードは暖まっている。セ、パ、共に注目チーム、注目選手は多いがプロ野球を盛り上げる意味でも気になるのは昨季Bクラスに沈んだ阪神タイガースの動向だ。

 オープン戦成績は10勝6敗2分の全体4位で、セ・リーグの中では1位。打線から見ると、チーム打率.275は全体の4位でセでは2位、得点69も全体4位でセでは2位、本塁打数12も全体で2位タイ、チーム防御率の2.75も全体の4位でセではトップだった。

 ゴメスが抜けて、その代役のはず新外国人のキャンベルが手首を痛めて開幕に間に合わず、FAでオリックスから獲得した糸井も右膝故障で出遅れオープン戦出場は9試合に留まった中での、この数字は、若手野手の成長と、投手陣の安定感キープを示している。
 金本監督も、「現時点で最高のメンバーを選んだ。若手がひとまわりもふたまわりも成長した手ごたえはある」と語っている。だが、ネガティブな要素が消え去ったかと言えばそうではない。
 
 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は阪神をBクラス(5位)予想した。

「まず打線に迫力がありません。クリーンナップは、おそらく糸井、福留、原口、あるいは高山、福留、原口の3人が打つことになるでしょう。となると下位打線は鳥谷、上本でしょうが、この中でタイトルホルダーになりそうな選手はいません。あるとすれば、首位、最多安打で高山でしょうが、結局、外国人がラインナップにいないので怖さがないんです。
 原口がキャッチャーで出て、一塁に外国人がはまっているならば、非常に迫力のある打線になっていたでしょう。でも、久しぶりに出てきた打てるキャッチャー候補だった原口が一塁を守るとなると、彼へのノルマは高くなります。糸井が加入したとはいえど、原口がゴメス以上の数字を残すことが優勝争いの条件でしょう。打率.280に20本は打たないといけない考えます」

 里崎氏が指摘するのは純和製となってしまった打線への不安。昨年、打率.255、22本、79打点を残したゴメスの数字を誰が埋めるのかという点だ。そこでポイントに上げたのが、一塁コンバートした原口。「ただゴメスの穴を原口が埋めたとしても昨年はBクラスです。さらなるプラスアルファがないと上にはいけません」と里崎氏は厳しい目線だ。

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