開幕戦に先発したダルビッシュは勝ち負け付かず(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

レンジャーズのダルビッシュ有(30)が3日(日本時間4日)、本拠地のインディアンス戦でメジャー初の開幕投手を務め7回途中で被弾を含む4安打4失点で勝利投手の権利を持ったままマウンドを降りた。序盤は150キロ台のツーシームを軸に後半はカット、スライダーを織り交ぜるというピッチングスタイルで奪三振は「4」と少なく5四球と乱れたが、昨季のア・リーグ覇者を相手に要所を締めて1点のリードは守った。しかし、2番手のブッシュが8回にエンカルナシオンに同点アーチを浴びダルビッシュの開幕勝利は消えてしまった。

 髪の毛を切った。

 日本人メジャーリーガーとして野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹、田中将大に続く5人目の栄誉マウンドに上るダルビッシュなりの心の整理だったのか。登板前には「マウンドに立ってから気持ちを入れる、それまでは普段と何も変わらない」と語っていたダルビッシュは、素晴らしいスタートを切る。

 一死からリンドーを四球で歩かせたが、ブラントリー、ブルージェイズから移籍していたエンカルナシオンを連続三振。エンカルナシオンへの勝負球は外角低めの156キロのストレート。新4番は手が出なかった。
 
 一方、インディアンスの開幕投手は、昨季18勝9敗で3年前のサイヤング投手のクルーバー。好投手に対してレンジャーズは、2回にオドーアの右越えのソロアーチで1点を先制。
 得点をもらった後のイニングが大事だったが、3回、ダルビッシュはリードを守れない。一死からアルモンテを歩かせ、サンタナにライト線に二塁打。続くリンドアのレフトフライは浅かったが、アルモンテはタッチアップからスタートを切ってホームイン。同点とされた。

 その裏、再度、勝ち越し点を奪ってもらう。先頭のゴメスがレフトスタンドに1号ソロ。さらに一死一、二塁からオドーアが右中間に2打席連続の3ラン。5-1と大きな援護点をもらった。

 しかし、この日のダルビッシュにはムラがあった。4回一死からエンカルナシオンに左前打を許し、続くラミレスに甘く入った失投を右中間に運ばれてしまった。さらに5回にも味方の失策と2つの四球で無死満塁のピンチを背負ったが、ここは、リンドアを外のスライダーで投ゴロ本塁併殺打。二死二、三塁と走者を残したが、ブラントリーも一塁ゴロに抑え、追加点を許さなかった。

 7回も続投したダルビッシュは一死からディアズにライト線に二塁打を浴び、続くアルモンテを迎えた打席で2つの暴投。三振にとったが、それが暴投、振り逃げとなって1点を失い、なお一死一塁の場面で、球数が98球になったこともあって降板を告げられた。2番手のブッシュが、後続を断ち、ダルビッシュは5-4のスコアで勝利投手の権利を持ったまま、終盤の攻防をベンチで見守ることになった。

 トミー・ジョン手術から本格復帰してから2年目のシーズン。バニスター監督も「うちのナンバーワン投手。ケガさえなければいい」と絶対的な信頼を置いて開幕を託した。制球に苦しみながらも、2つの併殺打を奪うなど、なんとかゲームを作った。フォーシームの最速は158キロだった。

 ブッシュは回を跨ぎ8回も続投したが一死からエンカルナシオンにレフトに同点ソロを浴び、ダルビッシュの開幕勝利は消滅。さらに9回、WBCでも活躍したクローザーのダイソンをマウンドに送るが、一死二塁からアルモンテにセンター前に勝ち越しのタイムリーを打たれて5-6。さらにサンタナにも右中間を深々と破るタイムリー二塁打を許し、二死三塁からブラントリーにまでライト前へタイムリーを打たれて3点差をつけられた。9回は、インディアンスのナックルカーブを駆使するクローザー、アレンに対して無得点。ダルビッシュを立てて臨んだ開幕戦を逆転負けで失うことになった。
 
 

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