白角折神社の大楠(撮影:倉谷清文)

 国内旅行でも人気の高い九州地方。中でも福岡、長崎は観光客が多く訪れるエリアだ。その両県に挟まれた佐賀県だが、かつて“文明ロード”と言われた長崎街道に沿って多くの宿場を有し、古くは弥生時代からの遺跡も残っている。日本の国の成り立ちをうかがわせるそんな歴史のあるまち、佐賀の神埼を訪ねた。

フォト・ジャーナル<“悠久の里” 佐賀・神埼の旅>-倉谷清文第4回

 水車の里からほど近い城原(じょうばる)川沿いを歩くと、田園に杉の木が生い繁る小さな森が現れた。ここにあるのは櫛田三所大明神の一つ、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祀る白角折(おしとり)神社。櫛田宮、高志(たかし)神社と三所一体の神社である。

 ひっそりと建つ拝殿とは対照的にそびえ立つ大楠。樹齢1000年を超え、今なお成長を続けているという。樹高約26m、根回り約27mという見事な巨木は、その存在自体がまさに神がかりのようであった。

(2017年3月撮影)

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