[写真]「長野県高校野球OB連盟」の設立計画を説明する関係者

 子供たちの野球離れに危機感を持った長野県の高校野球OBらが「まず自分たちがマスターズ甲子園に行こう」と県代表を送り出すためのOB連盟設立へ動き、準備委員会を発足させたことを14日明らかにしました。高校野球OBらが出場するマスターズ甲子園への取り組みは長野県として初めて。県代表の活躍を野球人気復活のきっかけにしたいとの決意で、子どもたちの親や祖父母の世代もいるOB・OGの奮起が注目されています。

子どもの野球人口の減少目立つ

[写真]小中学生の野球人口が急減(グラフ)

 「長野県高校野球OB連盟」の設立準備委員会発足を市内で発表したのは、同委員会代表の池口良明・長野県松本深志高校野球部OB会会長、小林善一・元県高野連会長、準備委の坂田吉久事務局担当ら。

 準備委員会によると、昨年発足した長野県青少年野球競技会の加盟団体のうち小中学生の野球の登録者は2010(平成22)年の1万5600余人が、2016年には1万1100余人へと3割近い約4500人も減少。バスケットボールやサッカー、卓球、バドミントン、水泳などが横ばいか微増しているのと対照的です。

 この背景として準備委は少子化や人気スポーツの多様化、発足経過などが異なる多くの野球関係団体の複雑な関係、世界的に指導方法などを確立しているサッカーなどに比べて指導者によりチームの実情が異なる点などを指摘。全国でも地域により同様の傾向があると見られています。

 池口代表はこの実態を踏まえて「われわれOB・OGがマスターズ甲子園を目指すことによって、さまざまな野球の団体やチームで指導に当たっているOBらが共通認識のもとに野球の振興に貢献できるはずと考えた」と、設立の動機を説明しました。

 同代表はさらに「他の競技に比べ小中学生の野球人口が減少しているのはショック。そうした実態をつかむためのデータも少ない」と指摘。「県内には多くの野球関係の団体やグループがあり、連携を図るためにも高校野球OBとして取り組みたい」と決意を語りました。

 小林・元県高野連会長は「長野県の野球の復活、活性化を図るのと、特に小中学生の野球人口の甚だしい減少などに対応するため関係団体とともに行動することになった」と説明。「現在のOBらがこのまま引退していけば長野県の野球の熱は冷めてしまう。全県で一体となって取り組む態勢づくりが迫られている」としました。