ソフトバンクー日ハムが27日、ヤフオクドームで行われ、日ハムが延長10回にもつれこむ死闘を5-4で制して連敗を10でストップした。先発の2年目左腕、加藤貴之(24)が7回を4安打6三振無失点に抑える力投を見せ、7回にブランドン・レアード(29)の先制2ランで、あとアウト4つまで迫ったが、8回二死一塁から2番手の宮西尚生(31)が柳田悠岐(28)に同点2ランを浴びて試合は延長戦へ。10回二死一、二塁から中田翔(28)が今季1号となる決勝3ランを放ち勝負を決めた。

 勝負を決めたのはWBC後遺症から不振に悩む中田だった。

 2-2で迎えた延長10回、ソフトバンクの森は二死二塁から首位打者の近藤との勝負を避けて4番中田との勝負を選んだ。だが、中田は森の甘い変化球を見逃さなかった。レフトのホームランテラスへ意地の決勝3ラン。チームをトンネルから脱出させた。

 日ハムは、球威抜群のバンデンハークに歯が立たず、2回、4回と、先頭が四球で歩きながらも後続を断たれて6回までノーヒットに抑え込まれていた。嫌なムードが漂っていたが、0-0で迎えた7回、先頭の中田が、左中間にチーム初ヒットとなる二塁打で出塁。この日、5番に打順が上がっていたレアードが、右中間スタンドへ均衡を破る先制の2ランを運んだ。

「完璧だった。外角の真っ直ぐに逆らわずに打った。中田のヒットが大きかったね。加藤が必死に投げているので、とにかく点をとってあげたかった」
 キレのあるボールと強気の攻めで、6回までソフトバンク打線をわずか3安打、無失点に抑えていた左腕、加藤の力投に、レアードが応えた。

 得点をとってもらった後のイニングが大事になるが、加藤はその7回も一発のあるデスパイネをセンターフライ、松田を三振、二死から明石に内野安打を許したが、川島にもインサイドを攻めて三振。無失点を守って、8回から宮西にバトンを渡したが、まさかの結末が待っていた。二死から今宮にファウルで粘られて歩かせると、続く「今宮が出てくれたので自分も燃えました」という柳田にレフト超えに同点2ランを浴びたのだ。あとアウト4つで勝利が手にはいるところだったが、目前でゲームは振り出しに戻った。

 だが、日ハムは中田の一発で再び勝利の糸をたぐりよせた。延長10回の裏は、増井が9回から続投。3本のヒットを集中されて、2点は失ったが、リードを守りきった。
 チームは、4月13日のソフトバンク戦以来、今季5勝目。

 試合後、中田は、「バッティングを見てもらったらわかるように、決めるようなバッティングはできないと、自分で決めつけていた。次につなごうと、フルスイングを心がけた。ああいう結果になったが、打った瞬間は入るかどうかがわからなかったので、いってくれと願っていた。今日勝てたことはチームにとって大きな1勝になった。しょうもない怪我でチームとファンの皆さんに迷惑をかけた。反省をし、これから信頼してもらえれるように取り返していきたい。苦しい日々が続き、ファンの方々に嫌な思いもさせた。ここから切り替えて巻き返していきたい」と、神妙な表情で語った。