葵祭で混雑する鴨川(写真:ペイレスイメージズ/アフロ)

 京都を訪れる観光客にとって悩ましいのが、ハイシーズンの時に、なかなか宿が取れないということです。実際、京都は一つの都市を訪れる観光客数ということで言えば、東京には及ばないものの、日本でも有数の人気観光地です。特に春の桜と秋の紅葉のシーズンは一挙に人が増えますし、中高生の修学旅行でも高い人気であることは間違いありません。

 その割には宿の数が少ないということが以前から指摘されており、最近では高級な外資系ホテルが進出してきています。しかしながら、ごく普通に京都を楽しもうということであれば一泊4万円も5万円もするような高級ホテルに泊まるのはなかなか難しいでしょう。もう少しリーズナブルな宿に泊まっていろいろと美味しいものを楽しみたいというのが大多数の方の気持ちではないかと思います。

 以前にこのコラムにも書きましたが、桜と紅葉の季節は観光客が極端に増えます。特にその季節の週末は、数カ月前から予約を取るのが困難であったり、あっても極端に値段の高いところしか空いてなかったりします。一番いいのは、あえてそんな季節を選ばずにもっとゆったりと楽しめる季節に訪れることをお勧めしたいのですが、そうは言ってもやはりこの2つのシーズンは外せないという方も多いでしょう。そんな方のためにハイシーズンの京都で宿泊難民にならないための方法を2つお教えします。

【連載】おとなが楽しむ京都

方法1.京都市以外に宿を取る

 これはごく単純な方法です。京都市内の宿がほとんど満杯なのであれば京都市以外に宿を取ればいいのです。「え、でも京都に行くのに京都以外に泊まるのだったら、ゆっくり楽しめないんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに老舗の旅館に泊まったりして情緒を味わいたい人にはこの方法は向いていませんが、圧倒的に多いのはやはりビジネスホテルあたりに泊まって観光したいという人たちでしょう。

 だとすれば、この方法は有効です。具体的に言えば、まずはお隣の滋賀県を考えてみれば良いと思います。滋賀県の県庁所在地である大津までは京都駅からJRの新快速に乗ればわずか9分です。もう少し足を延ばして同じ滋賀県の石山なら13分、草津まで行っても20分で着きます。これなら京都市内で泊まるのとほとんど変わりません。京都市内は満杯でも滋賀に行けば案外空いていることも多いからです。

 ただ、この方法は最近よく知られてきましたので、結構滋賀の宿も京都観光で泊まる人が増えてきました。そこで今度は反対方向に足を延ばします。具体的には大阪に宿を取るのです。京都でいくらホテルが取れなくても特に大きなイベントでもない限り、大阪はホテルの数が圧倒的に多いですから京都に比べたらはるかに取りやすいということが言えます。関西にあまり詳しくない人からすれば、「京都に行くのが楽しいのにどうして大阪?」と思われるかもしれませんが、京都と大阪というのは想像以上に遠く離れているわけではありません。前述のJR新快速に乗ればわずか30分で大阪駅やその手前の新大阪駅に着きます。東京なら、新宿や池袋から銀座へ移動するぐらいの時間です。そう考えるとあまり抵抗感がなくなるのではないでしょうか。京都で夜中まで飲んで騒ぎたいというのであれば無理ですが、京都でゆっくり食事をした後にホテルに戻って寝るだけなら大阪でも十分です。

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