動画をもっと見る

 機内での食事を済ませ、入国審査カードを記入しようとペンを取った。書き進めると持ち込み物のチェック項目がいつもより細かいことが気になった。

 動物性でもない加工食品から、土が付着していそうなシューズ、キャンプ、ゴルフ用品など。機内でも提供された食品は持参せず機内に残しておいてくださいとのアナウンス。牧畜国だからか検疫が厳しいのかと思ったが、そのためだけではなさそうだ。

 ニュージーランド、とくに野生の動物が多く見られる南島のオタゴ、サウスランド地方に向かった。

フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回

“世界一急な街路”ボールドウィン・ストリート(撮影:倉谷清文)

 “世界一急な街路”としてギネスブックにも載っているボールドウィン・ストリート。ニュージーランドではすでに有名な観光地になっている。

 最大勾配35%の坂道は想像していた以上にきつい。まっすぐ歩こうとするとアキレス腱が伸びきってしまう感覚だ。どうしてこんな生活に不便な坂道にしてしまったのだろうと、誰もが思う疑問だが、入植時に都市計画が考えられた際、地形の起伏を考慮せずに図面が引かれて道路がつくられたため、このような急勾配の街路になってしまったといわれている。

 普段は閑静な住宅地だが、毎年7月にこの坂道を使って丸いチョコレートを転がし、ゴールを競うチャリティイベントがある。昨年は約6万個のチョコレートが転がされたそうだ。

(2017年6月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回」の一部を抜粋しました。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします