機内での食事を済ませ、入国審査カードを記入しようとペンを取った。書き進めると持ち込み物のチェック項目がいつもより細かいことが気になった。

 動物性でもない加工食品から、土が付着していそうなシューズ、キャンプ、ゴルフ用品など。機内でも提供された食品は持参せず機内に残しておいてくださいとのアナウンス。牧畜国だからか検疫が厳しいのかと思ったが、そのためだけではなさそうだ。

 ニュージーランド、とくに野生の動物が多く見られる南島のオタゴ、サウスランド地方に向かった。

フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回

海岸沿いにまで牧草地が広がる(撮影:倉谷清文)

 日本からオークランド空港に到着し、国内線でクライストチャーチを経由し、ダニーデンへとやってきた。

 スコットランドの移民によって開拓されたダニーデンは、19世紀後半、ゴールドラッシュにより栄えた。

 雲をかすめランディング態勢に入ると、一気に緑の絨毯が広がる。その中に米粒のような羊の群れが視界に入ってくる。牧畜が盛んな国だから不思議ではないのだが、少し街から出ると、牧草が広がりあちらこちらに羊や牛を目にする。

 それが時には海にせり出す半島の先にまで至っている。絶滅が危惧されているイエローアイド・ペンギンとのツーショットも押さえることができるほどだった。

(2017年6月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<野生動物との共存ニュージーランド> 倉谷清文第6回」の一部を抜粋しました。

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