バスに乗るウイグル族の女性(撮影:村田次郎)

 ウイグル自治区に1カ月ほど滞在している間、僕は何とかウイグル独立派のメンバーと接触して話が聞けないものかと探してみた。

 現地で彼らへの取材を試みたが誰に聞いても答えはNO。みなそろって、

 「彼らはこのウイグル自治区にはいない、もしいたとしても、外部の者には絶対に分からない」、「海外に行って取材したほうがいい」そして極めつけは「そんなものは知らないし聞いたこともない」などだ。

 とにかく、彼らは、まずその話題に触れることを恐れているのである。ウイグル独立開放の話題をしているだけで、誰かに聞かれ密告され刑務所につれていかれれば、いくらテロリストでないと言い張っても聞いてもらえない、という不条理な中国政府を彼ら少数民族は知っているのである。

【フォトジャーナル】漢民族同化政策 中国・新疆ウイグル自治区 村田次郎

ホテルの前で観光バスを待つ踊り子たち。カシュガルにて(撮影:村田次郎)

 この話をするときは、細心の注意を払い、ガイドと二人だけになり、文字にはせず、インターネットにも残さず会話してきた。何人かのガイドとやり取りをしていたが、「その話になるんだったら、今回の仕事から手を引かせてもらう」とよく言われたものだ。

中国 ウイグル自治区 2008年

(写真・文:村田次郎)

※この記事は「【フォトジャーナル】漢民族同化政策 中国・新疆ウイグル自治区 村田次郎」の一部を抜粋したものです。