マーリンズが選択権を行使せずFAとなったイチローはどこへ?(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ワールドシリーズ終了から2日。

 前日からオプションを行使した、あるいは破棄した、というニュースがあふれたが、3日、そんな動きの中にイチローの名前が含まれていた。マーリンズはこの日、正式にイチローの来季の契約オプションを行使しないことを発表した。

 フリーエージェント(FA)になっただけなので、もちろん、今後、ジャンカルロ・スタントンのトレード問題も含めて、その進捗次第では、チームに呼び戻す可能性もあるが、現実的ではない。マイアミ・ヘラルド紙のクラーク・スペンサー記者も、「So Long, Ichiro (イチロー、さようなら)」とツィートしている。

 マーリンズはスタントン以外にも、外野手を放出するのでは、と噂され、その場合、イチローの出場機会が増える可能性はあった。しかし、むしろそうであるならば、そこで若い選手を試したい、というのが、マーリンズの編成部門を統括することになったデレク・ジーター氏の意向か。ドラスティックなトレードを仕掛けるのは、将来を見据えてのこと。イチローはその構想に入っていなかった。

 一方で、イチロー側がオプションを行使しないよう働きかけた可能性も否定できない。

 9月、サンディエゴで会ったイチローの代理人ジョン・ボッグス氏は、「あまりにも、スタメン出場のチャンスが少ない」とドン・マッティングリー監督の起用方に不満を漏らしていた。代理人としては当然だが、彼としても、イチローのために新しい選択肢を模索していたのではないか。

 では、イチローはどこへ行くのか。オファーはあるのか。

 おそらく、どのチームも残念ながら、レギュラーとしては考えていないだろう。第4の外野手、そして、若い選手への影響ーーそんな、マーリンズがかつて求めたのと同じような役割を想定するはずだ。

 となると、再建中だが、ある程度方向性が見え、ベテランのリーダーシップによって若手が成長すれば、ひょっとしたら、ひょっとするのでは、というチームが候補となる。例えば、今年のツインズやロッキーズのような。

 ただもちろん、今の段階でそうしたチームを絞り込むことは難しい。

 ストーブリーグは、13日から始まるGM会議あたり探り合いが始まり、12月中旬のウィンターミーティング前後にピークを迎える。どのチームも戦力の補強を大方終えてから、イチローのような役割の選手を探し始めるので、イチローの代理人に連絡があるとしたら、マーリンズと契約したときのように1月に入ってからではないか。おそらく、それなりに長期戦となる。

 もっとも、何球団かはすでにイチローをリストアップしているはず。例えば、ジャイアンツ、パドレス、マリナーズの3球団はその候補ではないだろうか。

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