撮影:高橋邦典

 12億以上の人口を抱えるインド。そのうち40%近くが子供というだけあって、どこの学校も過密状態。特に、予算も少なく設備の整わない公立学校では、こちらが気の毒になるほどの粗末な環境で学ぶ子供たちの姿がある。机や椅子が足りないことなど当たり前。時には車庫が教室になっていたり、壁のない校舎など、日本ではありえない光景を目にすることも少なくない。

フォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回

撮影:高橋邦典

 しかし、そんな環境も彼らにとっては普通のことなのだろう。その中から起業家になったり、著名学者になったりする子供が出てくるのだ。どんな場所でもできる子は能力を発揮するのだろう。逆に、あまり環境が整い過ぎているより、雑音が多かったり、気が散るような状況だったりする方が集中力が高まるのだろうか? こんな苦境を乗り越え伸びてくる子供達は、それだけの強さを身につけるのだろうな、と思ったりもする。

そう考えると、床で教科書に額を押し付けるように学ぶ子供たちの姿が、なんだか頼もしげにも見えてきた。

2011年11月撮影

(写真・文:高橋邦典)

※この記事はフォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回」の一部を抜粋したものです。

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