撮影:高橋邦典

 西アフリカにある小国リベリア。内戦中に撮った子供たちのその後が気になって、再び首都モンロビアに降り立ったのが2004年。内戦が終わってちょうど1年がたった頃だ。

 学校の様子が知りたくて、泊まっていたホテルに近い校舎を訪れた。クラスに足を踏み入れると、一瞬戸惑った。黒板が2つ、そして先生が2人いるのだ。よく見ると生徒たちも2つのグループに別れ、それぞれ別の方を向いて座っている。教室不足を補うために、2つのクラスが同時におこなわれていたのだ。世界各地で色々な学校を見てきたが、こんな光景は初めてだった。

フォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回

撮影:高橋邦典

 14年近く続き、20万人以上の犠牲者を出した内戦が終わり、子供たちが学校に戻ってきた。その中には戦いに駆り出され、子供兵として戦ってきた者たちもいる。しかし、国の復興はまだ始まったばかり。物資も施設も不足している状態で、そんな窮状は学校も例外ではなかった。

 それでも、もう砲弾や銃弾に怯える心配はない。

 「これからリベリアを建て直そう……」

 経済的窮状にあっても、人々にはそんな希望があった。そんな社会の前向きな時勢を反映してか、学校は活気に満ち溢れていた。

 2004年8月撮影

(写真・文:高橋邦典)

※この記事はフォトジャーナル<世界の学校事情>- 高橋邦典 第48回」の一部を抜粋したものです。

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