人種の壁を破った選手としてイチローの名前もランクイン(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

米CBSテレビ系でアーカンソー州のローカル局RHV11が、スポーツ界で人種の壁を破った15の人と出来事を発表し、15番目にイチローの名前を挙げた。

 同局の記事は「イチローがシアトルにやってくる以前にも日本人選手は米国にやってきた。しかし、日本人選手で、イチローほど成功した選手は他にいない。イチローは年間最多安打記録を更新し、10年連続して200安打を記録した。日本人選手はメジャーリーグで活躍できないということを彼は反証した。その結果が、多くのメジャー球団がアジアの野球界にお金と時間をかけることの始まりとなったのだ」と述べている。

 このような記事が出たのは、米国内が人種差別に揺れていることと無関係ではないだろう。

 米バージニア州で白人至上主義を抱える団体と反対派の衝突により死傷者が出る事件が起こったばかり。トランプ大統領は、事件から2日後に「人種差別は悪」と発言したが、15日には「双方に責任がある」と主張したため、人種差別を容認しているとして、批判が高まっている。

 ちなみに同局が選んだスポーツ界で人種を破った人と出来事は次のようなものだ。

 1.ジャッキー・ロビンソン (メジャーリーグ・元ドジャース)

 「近代メジャーリーグでは初めてのアフリカ系米国人選手となった。彼は他の黒人選手への道を切り開くだけでなく、平等のシンボル的存在となった。ロビンソンはファンからの脅迫や相手投手からのビーンボールにも屈しない姿勢を貫いたが、彼がそのような人格を持ち合わせていなければ、メジャーリーグでアフリカ系米国人がプレーするという計画は頓挫していたかもしれない」

 2.ジェシー・オーエンス (陸上選手・五輪金メダリスト)

 「当時のドイツのヒトラーは1936年のベルリンオリンピックで、アーリア人は優秀であるという持論を証明しようとしていたが、アラバマ出身のオーエンスは、100メートル、200メートル、4×100メートルリレー、走り幅跳びで金メダルを獲得した。」

 3.メキシコ五輪での黒人差別に抗議する黒手袋

 男子200メートルでは、トミー・スミスと、ジョン・カーロスの2人のアメリカのアフリカ系選手が金メダルと銅メダルを獲得したが、表彰式で差別に抗議する意味で、黒い手袋をして拳を突き上げ、銀メダルのオーストラリアのピーター・ノーマンも同調した。