抗議のための白いリストバンドをして試合にのぞむMLBの審判(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

メジャーリーグの審判団が現地時間19日の試合から、選手からの暴言に抗議する意味をこめて、ほぼ全審判員が白いリストバンドをつけ始めた。

メジャーリーグ審判の組合である世界審判協会は19日に声明を発表。それによると「審判へのエスカレートする言葉の攻撃とコミッショナーの対応に強く抗議する」などとしている。

 世界審判協会が声明文を出すことになった直接的なきっかけは、8月14日にレンジャーズの本拠地で行われたタイガース戦での出来事だ。その試合で、タイガースのイアン・キンズラーは、ストライク、ボールの判定についてエンジェル・ヘルナンデス球審に抗議をし、退場を宣告された。

 キンズラーは翌日になっても怒りが収まらず、地元記者らに退場処分になったことに驚いたか? と聞かれ、「いや、そんなことはない。彼がどれだけひどい審判かということには驚いたけどね」と発言。さらに「彼は試合を変えてしまう。彼は他の仕事を探す必要があるね」と批判を繰り返した。

 審判団たちは、キンズラーの痛烈な批判だけに怒ったのではない。メジャーリーグ機構の対応にも不満が爆発したようだ。メジャーリーグ機構は、キンズラーに出場停止処分ではなく、罰金処分を科した。

 8月8日に、5000試合をジャッジしたベテランのジョー・ウエスト審判が、メジャーリーグ機構から3試合の職務停止処分を受けたこととも、この抗議と関係がある。

 同審判は、USAトゥデー紙にレンジャーズのエイドリアン・ベルトレについて「最も不満を言う選手はベルトレだろう。ストライクと判定すれば、“おいおい”と言うし、最近の試合では、真ん中の球を“外に外れている”と言った。だから、私は“君は素晴らしい選手かもしれないが、審判だったらリ―グで最悪の審判だろうな”と言った」と話していた。
 ウエスト審判は、この発言によって職務停止処分を受けたが、同じ“口禍”でありながら、キンズラーは罰金処分。それではフェアではないという審判団の言い分もあるのだ。

 世界審判協会は、MLBワールドアンパイアというツイッターのアカウントを持っている。

 昨日の試合前には、そのツイッターにジョー・ウエスト審判が白いリストバンドをつけてグラウンドに出て行く準備をしている写真を掲載した。

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